まるで文句のオンパレード。
そんなに私を責め立てて楽しい? ねぇダーリン。
こんな喧嘩、する予定じゃなかったのに。
何でもかんでも私のせいにしないで。
ダーがあんまりお金、お金って言うから。
私だって頑張ってるのに。
切り詰めなきゃいけないのは2人とも同じなのに。
いつもいつも、そんな話を聞かされてたら、
悲しくなって、何も言えなくなってしまった。
私が不機嫌になったと勘違いして、
あなたは謝ってくれたけど、
何故黙っているかは聞いてくれないんだね。
私が怒ってるから謝るだけで、
私に悪いと思って謝ってくれてるわけじゃない。
話し合わなきゃ何も分かり合えないのに、
「ごめんね、俺が悪かったよ」の一言で済ませちゃう。
どうして? どうして?
何も言えないでいると、それが彼の勘に障るらしく、
「いちいち喧嘩売るなよ」なんて怒られて。
違うのに。
私だって仲良くしたいのに。
仲良くしたいから、話し合いたいだけなのに。
何でそうなっちゃうの?
その後、しばらくは気を取り直して
普通に話をしていたけれど。
やっぱり長くは続かなかった。
結局はその繰り返し。
冗談交じりに、あの時はああだった、
なんて責められて。
雰囲気が悪くなる度に、
電話を切ろうとするダーはずるい。
逃げ出そうとするダーは、ずるいと思う。
1日の最後の電話。
気持ちよく、笑って切りたいじゃない。
なのに「こんな風に遅くまで電話するのは止めよう」
だなんて、悲しくなること言い捨てないで。
「電話を切る間際に、そんな寂しいこと言わないでよ」
私は思わず涙声になってしまった。
受話器の向こうで、
またあなたの謝る声が聴こえてきたけれど、
私は黙って受話器を置いた。
もう、まやかしの“ごめんね”なんて、いらないから。
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