「ごめんね」なんて言葉はいらない

2004年06月22日(火)

まるで文句のオンパレード。

そんなに私を責め立てて楽しい? ねぇダーリン。

こんな喧嘩、する予定じゃなかったのに。

何でもかんでも私のせいにしないで。




ダーがあんまりお金、お金って言うから。

私だって頑張ってるのに。

切り詰めなきゃいけないのは2人とも同じなのに。

いつもいつも、そんな話を聞かされてたら、

悲しくなって、何も言えなくなってしまった。

私が不機嫌になったと勘違いして、

あなたは謝ってくれたけど、

何故黙っているかは聞いてくれないんだね。

私が怒ってるから謝るだけで、

私に悪いと思って謝ってくれてるわけじゃない。






話し合わなきゃ何も分かり合えないのに、

「ごめんね、俺が悪かったよ」の一言で済ませちゃう。

どうして? どうして?

何も言えないでいると、それが彼の勘に障るらしく、


「いちいち喧嘩売るなよ」なんて怒られて。

違うのに。

私だって仲良くしたいのに。

仲良くしたいから、話し合いたいだけなのに。

何でそうなっちゃうの?





その後、しばらくは気を取り直して

普通に話をしていたけれど。

やっぱり長くは続かなかった。

結局はその繰り返し。

冗談交じりに、あの時はああだった、

なんて責められて。






雰囲気が悪くなる度に、

電話を切ろうとするダーはずるい。

逃げ出そうとするダーは、ずるいと思う。

1日の最後の電話。

気持ちよく、笑って切りたいじゃない。

なのに
「こんな風に遅くまで電話するのは止めよう」

だなんて、悲しくなること言い捨てないで。

「電話を切る間際に、そんな寂しいこと言わないでよ」

私は思わず涙声になってしまった。

受話器の向こうで、

またあなたの謝る声が聴こえてきたけれど、

私は黙って受話器を置いた。

もう、まやかしの“ごめんね”なんて、いらないから。

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