今日の出来事

2004年06月11日(金)

天気は晴れ。

飛行機の出発時刻は14時。

3週間ぶりに、あなたに逢える日。

目を合わせた瞬間、

私は一体どんな顔をすればいいんだろう?




飛行機から降り立ち、あなたが居る街へと急ぐ。

あなたと逢えるのは3時間後。

時間はたっぷりあるはずなのに、

はやる気持ちを抑えきれずにいる。

胸が、痛いほど、高鳴る。

外は知らぬ間に雨が止むことなく降り注いでいたけれど、

ちっとも憂鬱なんかじゃない。

苦い珈琲を飲みながら、

呼吸を整える。

あなたのことが頭から離れないよ。

あなたも同じように思ってくれてるのかな?

あなたにメールを何度も送る。

数時間遅れで、あなたからの返事が届く。

今日は何故か、タイミングが噛み合わない。

時間が、距離が、もどかしい。

こんなにも、近くに、居るのに。



ガタンゴトン電車に揺られて、

人が溢れる金曜日の銀座へと足を踏み入れる。

人、人、人。

傘を持つ習慣の無い私は、

生ぬるい雨に打たれながら、1つのビルに駆け込んだ。

溜め息。

宙を見つめてみる。

そんな時、不意にあなたからの電話。





「もしもし? 何処に居ると思う?」

「会社? 仕事、終わりそう?」

「実はね」

「うん?」

「今、銀座に居るよ」

「嘘」

「今、何処?」

「えっと…●●ビル?」

「了解。すぐ行くから、待ってて」




予想外の展開に驚きながら、

ビルの階段を駆け上り、トイレへと駆け込む。

桃色のグロス。

漆黒のマスカラ。

群青色のアイシャドウ。

鏡の中の、私。

そこには喜びなんかじゃなく、

困惑の色が広がっている。

不安。

怯え。

羞恥。

無理やり微笑を作り出し、

ドアを開けて、ビルの入り口へと急ぐ。

そこで、あなたからの2度目の電話。




「何処に居るの?」

「入り口」

「中? 外?」

「中。何処に居るの?」

「外」




慌てて屋外へと飛び出る。

人、人、人。

目を凝らして、あなたの姿を探す。

…。

あ。

いた。

同時に、目が合う。

私に気付いたあなたは、

瞳だけで笑い、

私のほうへと近づいてくる。

思わず目を逸らす、私。

傘をさしたあなたが、目の前までやって来る。


「来てくれて、ありがとう」

俯いていた私は、

少しだけ勇気を出して、あなたの顔を見つめてみる。

優しい。

目。

優しい。

声。

私の知ってる、あなた。

私だけが知ってる、あなた。

何も言わず、

あなたの腕にしがみつく。

きっと、この時の私の顔は、

泣き顔にそっくりだったと思う。




++++++++++++++++++++++



無事、ダーと逢う事が出来た金曜日。



←田舎者だなんて言わないで。


場所はいい感じの和食屋さんで。

日本酒なぞ飲みながら、いい気分で(←私のみ。ダーは烏龍茶)。

帰りがけには、

チョコレートケーキとチーズケーキを2つ。

満員電車を乗り継いで、一旦家に帰ってから、

ビデオ屋さんへ。

それから朝の6時まで夜更かしして。

2人でくっついて眠った。

あったかい。

興奮し過ぎてて、記憶がおぼろげなのが、

ホントのところだったり。


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