嘘吐き女と能天気男

2004年05月06日(木)

私とダーは、もともとは社内恋愛。

んが、私たちが付き合っていることは、会社の誰も知らない。

正確に言うと、公表はしていない、ということなんだけど。

何故って…、一体何故なんだろう…。

一番の理由は、

ダーが二人の関係をバラす事を断固拒否!!してるから。

多分、私生活のことを突っ込まれるのがウザイから?

なんだろうけど。

確かに自分の知らないところで、

あれやこれや噂されるのって気分良くないもんだし。

最悪、別れでもしたら、二人ともやりにくかろう。

だけど、ダーが二人の事は内緒にしよう的な事を言う度に、

ちょっとムカつくのも事実。

だってイイ年した大人が、

こそこそ隠れて付き合うことなかろうに!

他人は他人、自分は自分、なんだから、


「噂なんて気にすんなよ」

ぐらいの男らしい発言はできないものかね。

会社の人たちの目を気にするダーを目の当たりにすると、

理屈は理解できても、


「何で隠す必要があるわけ?キーーーっ」

とついつい腹立たしく思ったりするものだ。




そして連休明けの今日、久々に出社すると、

仲良しの会社の先輩(オス)から呼び止められた。




←ちょっとニヤケ気味で。




………。

これって、これって、もしかして…。





完璧バレたってこと?




全身が石になり、嫌な汗が一筋…。

しかも、ここまで身近な人に発見されるなんて。

世間狭すぎ!!

先輩によると、GW1日目に、

彼氏と寄り添って歩く私を見たとのこと。

あまりにも動揺しすぎて、


「あれって彼氏なんでしょ?」てな突っ込みに、

「違う!!!!」と激否定した私。





やべぇ、やべぇよ。

ダーと付き合ってる事実が明るみに出るのもまずいのだけど、

その余波として、もっとヤバいのが、

私の嘘がバレてしまうという点。

まぁ、色んな紆余曲折がありまして、

先輩たちの間で、私の彼氏は


ダーとは別人ってことになっているのだ。

つまりは、彼氏との恋バナを追及された私が、

思わず架空の人物を彼氏に仕立て上げた、ということ。

なんでこんなことになっちまったんだか。

これで真実が知れ渡ったら、

私は完璧な嘘吐き女だよぅ〜。




なんて心配をヨソに、

私の生ダーリンを目撃して、

喜色満面な笑みを浮かべる先輩。

先輩にとっては些細なことだろうけど、

騙したことには違いない。

謝るなら早いほうが…なんて決意を固め、

口を開こうとしたまさにその時。




←にゃにぃ〜。




……は?

それってもしかしてもしかして、

ダーの顔は見てないってこと?

ダーが誰だか気付いていないってこと?

そ、そ、そうですか。

そりゃあ、良かった…。

どうやら先輩は本気で気付いていないらしく、

ホッと胸を撫で下ろしたわぁ。

あーーー、マジで自ら暴露するとこだった(笑)

アブねー、アブねー。




数時間後、その経緯をダーにメールで報告。

すると彼からの返信は、こう。

「あんまり先走んないようにね〜」

それと「そんな嘘、嘘のうちに入んないよ」だって。

ぬおおおおお!!!! なんて呑気な奴!!!!!

人の気も知らないで!!

しかも紛れもなく「嘘」だから。

これはれっきとした「嘘」だろ!!

なんか本気でムカついてきた(怒)

ダーが気にするから、私だって気を使ってるのに。

挙句の果てに嘘までついてんのに。

ひどい、ひどいや。

私のほうが自分よりも危ない立場にいるの分かってるくせに。

すっかりダーへの愛情が急降下。

もしかして、こいつ…

同じ社内に他にオンナでも居るんじゃないのか?

なんて疑惑まで浮上する有様。

あー、やだやだ。

これからかかってくるはずのダーからの電話に、

どんな態度を取ればいいのやら。

密かに考え中。

そして密かに怒りモード。

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