君の夢を見ない日はない
2004年05月01日(土)
←祝・再会!!
お天気は快晴。
風邪は少し冷たいけれど、それさえも爽やかで心地良い。
飛行機に乗る前、電話があった。
そして慌しく、電話を切った。
まだ、油断できない。
彼が現れるまでは。
私の前に現れるまでは。
そんな風に、馬鹿みたいに、
ハラハラしながらダーを待つ。
「心配し過ぎだよ」って笑われると思うけど。
どんなときでも安心なんか出来ない。
油断は禁物、なんだ。
彼は私の為に、いつでもお土産を買ってきてくれるけど、
今日はいらない、とお断りした。
滞在期間が長い分、荷物だって多いだろうし。
それに本当はいつだってお土産なんかいらないんだ。
あなたが傍に居てくれて、
優しく笑ってくれて、
そして髪を撫でてくれれば。
他に、何も、いらない。
だけど彼はいつでもお土産を忘れない。
私が「おいしい、おいしい」と喜んだ
プリンとシュークリームを交互に持ってくる。
私を喜ばせる為に。
私を、笑わせる為に。
彼は私によく、こう尋ねる。
「蝶ほど俺を愛せる人はいないんでしょ?」
そして私は決まって、こう答える。
「もちろん」
答えはいつだって単純で明快だ。
彼を愛することには、自信がある。
←だけど…
それでも、構わない。
ダーはその答えを聞くと、
いつも安心したような、嬉しいような声で
「ありがとう」
と囁く。
「御礼の言葉なんか、いらない」
「なんで?」
「御礼の言葉なんか、必要ないの。
ただ、傍に居てくれれば、いい」
「じゃあ簡単だ。
いつまでも、いつだって、傍に居るよ」
そして私たちは笑い合う。
ひっそりと。
世界の片隅で。
誰にも知られずに、笑う。
私たち二人だけの、狭くて暖かい世界。
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