それぞれの生きる街

2004年04月18日(日)

朝起きると、目の前にはダーの顔。

そして、おはようのキス。

ある人にとっては、そんな当たり前の風景が、

私にとっては涙が出るほど幸せだったりする。

温かい体温。

大きな手。

規則正しい呼吸。

あなたのすべてが愛しい。



私は最近あるものを飼い始めた。




←懐かしいなー。



ダーもそれに興味を示し、

むやみに餌を与えたり、無理やり起こしたり。

可愛がっているというかなんというか…。

意外とそういうのが好きなのかも。

子供とか犬とか。

多分、自分では気が付いてないし、

世話なんて面倒!!なんて言ってるけれど。

だいたい私のお世話をしてくれてるぐらいだから、

結構世話好きなんだと思うんだけどなぁ。



電車の中でチューをねだったら、

こっそり要望に答えてくれたダー。

最初の頃は人前で愛情表現することを

死ぬほど嫌がっていたけれど、

今ではたまーに意を決した表情で応じてくれる。

そんなダーが大好き。



今回はダーが別れ際に涙を見せなかった。

多分お家で泣いてきたから気が済んだのかも。

実はダーの涙を見るのは結構好きだったり。

男の人の涙を、可愛いと思うようになったのはいつ頃だっけ?

つられ泣きして、マスカラが落ちてしまうのが、

難点と言えば難点だけど。

できればその涙は、私の前でだけ流して欲しい。



ダーを見送った後、実家へ直行。

別れた後に乗る30分間の電車の中で、

私はまるで電池が切れた人形みたいになる。

ぐったりと疲れ果て、夢の中へ現実逃避。

それでも我が町へ辿り着くと、

いつもの通いなれた道を、しっかりと歩み始める。

ここが私の生きる場所。

ダーが居ない、私の街。

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