ダーとの待ち合わせ時間に30分も遅れた私。
約束のカフェの中を見渡すと、
すぐにダーの後姿が目に留まった。
煙草を吸うダーの見慣れた後姿。
あれ?でもなんか…煙草の吸い方が怒ってるっぽい!?
やっぱり30分も待たせたのはまずかったなぁと思いながら、
笑顔でダーの元に駆け寄った。
「文句の1つも言ってやろうかと思った」らしい。
「最近は空港にも迎えに来てくれないよね」
なーんてちょっと不満気。
ごめんね、ごめん。
今度来てくれる時には、必ず迎えに行くからさ。
ダーの寛大さにちょっと甘えすぎだったかも。
やっぱ愛情は態度で示さなきゃ駄目よねー。
ちょっと大げさ過ぎる位にねー。
それから少しカフェでひと休みして、電気屋さんへ。
GWに向けて購入予定のゲームとホットプレートをチェック。
ハンバーガーを買って、急いで映画館に向かう。
映画を見ながら2人で号泣して、再びカフェで休憩。
この休憩のタイミングが、
ダーと私は最初からピッタリだった。
お次はゲームセンター。
2人で散財して、最後にプリクラを撮る。
晩御飯はラーメンで簡単に済ませてしまおう。
家に着いて、電気を点けたら、
「わーい蝶のお家だー!!」と歓声をあげるダー。
ダーが自分の家のように寛いでくれると、
私は思わず嬉しくなってしまう。
いつでも帰ってきていいんだからね。
いつでも大歓迎しちゃうんだからね。
あなたの居場所は、ここにあるよ。
いつでも忘れないでいてね。
くっつきながら惰眠を貪って、
お話して、
夜食を食べて、
お話して、
お風呂に入って、
お話して。
時間は穏やかに、でも瞬時に過ぎ去ってしまう。
明日にはもうこの温もりが無くなってしまうなんて、
私には信じられない。
信じたくない。
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