何処か遠いところへ行きたい

2004年04月10日(土)

今日も気分は晴れない。

派手に飲んだ後の数日は、必ずといっていいほど落ち込む。

その日のことだけではなくて、

前々から鬱積していた何かがどくどくと流れてきて、

封じ込めていたアレもコレもが、一気に溢れてくる。

ここまで来ると、もう止められない。

ひたすら回復するのを待つしかないのだけど、結構苦しい。

でも、じっとしてる。



そんなワケで、

会社辞めたーい。

もしくは、

誰も居ない所へ行きたーい。

という病が発症中。

つまりは全てをリセットしたい感じ。

でもそんな大胆なことが出来る蝶ではありません。




←過去の貧乏旅行。



ダーは昔、色んな国を訪れていた。

観光?よりも、もうちょっとストイックな旅。

私はその話を聞くのが好き。

彼が見たもの、触れたもの、出会った人たちの話を聞く。

私の知らない異国の匂い。

私の知らないダー。

ちょっとだけ寂しいような、頼もしいような、変な気分。


「人間、やろうと思えば何だって出来るんだよ」

そう言われて、少し、気分が軽くなった。



ひとつ気になることがあったので、聞いてみた。

もし、今、長いお休みが与えられたとしたら、

そんな向こう見ずな旅をしてみたい、と思うかどうか。


「旅をするのは好きだけど、あんな旅はもう出来ないだろうし、

もう、したいとも思わないよ。」


そっか、大人になっちゃったんだね。

私は、安心すると同時に、彼が不憫にも思えた。

旅からたった数年で、

彼の肩にはいろんなものが乗っているみたい。

これからはその荷物が、もっともっと増えていくんだろう。

その荷物の中には、私も含まれることになるのかもしれない。

もしかしたら、もう、含まれちゃってる?(笑)

ダーのことを、男の人のことを、

子供だなぁ、と思うことがある。

でも、違うね。

みんな、たくさんの責任を背負っているんだよね。




私も何処かへ行ってみたいなー、

そう呟いた後、

私が1人で何処かへ行っちゃったら、心配で堪らないね?

とダーに何気なく問いかけてみる。


「うん。生きた心地がしないから、何処にも行っちゃ駄目」

うん、行かないよ。

私は臆病だから、何処にも行けないんだ。




この世界から出て行くことが出来れば、

少しはラクになるかもしれないのに。

失うのが、怖いから。

嫌われるのが、怖いから。

出て行けないんじゃない、

色んな事を考えて、

自分で自分を縛り付けて、

出て行かないのは、私だ。

そして、いつだって、

誰かが手を引いてくれる、

背を押してくれる。

そんな甘い考えを持っている。

私は、ここから、一歩も、動かずにいる。

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