一途な恋

2004年03月08日(月)

私は急いでダーに電話をかけた。
何度目かのコールの後、電話が繋がり、胸がドクンと高鳴る。

「…もしもし…?」
電話の向こうはしんと静まり返っていて、
私の緊張が余計に高まっていく。
数秒間の無言が続き、ついに彼が口を開いた。




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その後、彼は同じ言葉を繰り返した。
私は何も言葉を返せなかった。
やっとの思いで搾り出した言葉は、

「私も…ごめんなさい」
冷たいメールを残して、連絡を絶ってしまった彼を、
責めたい気持ちで一杯だった。
なのに、口から出てきたのは、謝罪の言葉。
怒ったり詰ったりするよりも、
彼が戻ってきてくれた安堵感のほうが勝っていたから。






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彼を嫌いになったわけじゃない。
だけど彼の為を想っての事じゃない。
私が私らしさを失わないために。
私が私であるために。
そう誓ったんだ。

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