待ち焦がれた声

2004年03月07日(日)

衝撃的なダーからのメールを受け取った後の私は、
その意味が掴めず、混乱してただただ泣き続けるばかり。
自分の中の何かがガラガラと音を立てて崩れていくのを感じた。
何故、ダーがそんな事を言い出したのか、
私には全然意味が分からなかったから。
冷ややかな一方通行のメール。
私の存在を頑なに拒む言葉。
なんで? どうして?
お願いだから、私を拒否しないで。




←エンピツ投票ボタンです。押すと文字が変わります。



どこにも行き場が無かった私を、彼女は笑顔で迎えてくれた。
私の話を聞きながら、沢山の暖かい言葉をかけてくれた。
冷え切った心に、じんわりと愛情が染み込んでくる。
「あなたは何も悪くない」
「悲しむ必要なんかない」
多分彼女は、私が正しくても、正しくなくても、
そうやって励ましてくれるんだろう。
私の幸せを心の底から願ってくれている人だから。
まだ1人じゃない。
まだ笑える、まだご飯も食べれる。
そんな当たり前のことが、とってもとっても嬉しかった。



そして翌日。
いつまでも友人に甘えているわけにもいかず、
夜になってから自宅へ戻ってきた。
あのメール以来、ダーからの連絡は無い。
ダーから連絡が来ない限り、
私からアクションを起こすのは止めようと決意していた。
それが1日なのか、1週間なのか、1ヶ月なのか…
まったく予想がつかなかったけれど。
私には“待つ”ことしか許されていない。
ダーのことは思い出さないように、
お風呂に入って、早めに眠りにつこうと思った瞬間、
あるものが目に飛び込んできた。




←エンピツ投票ボタンです。押すと文字が変わります。



もしかしたら…。
そう思うと、胸がドキドキした。
全部で留守電は3件。
期待しないでおこう、そう自分に言い聞かせて、
はやる気持ちを抑えつつ、留守電の再生ボタンを押した。
1件目…親が私を食事を誘うための電話。
2件目…親友が私を心配してかけてきた電話。
そしてついに3件目…




←エンピツ投票ボタンです。押すと文字が変わります。



“サンガツナノカ、ジュウゴジサンジュウハチフン”
3件目の留守電を再生し終えた後、
電子的な音声が伝えたのは、今から5時間前の時刻。
私はすぐに受話器を取り、
馴染み深い電話番号を震える手で押した。


 INDEX 


My追加


karinko * mina plus
B B S [ ]