ダーは今日、1人でスノボに行ったみたい。 昨日の夜中、突然そう宣言して、明け方出かけてしまいました。 いつでも突然なんだなー、彼の行動は。 付き合い始めた頃よりは大分マシになったけど、 知らない間にフラフラとどこかへ行ってしまう。
別に彼の楽しみを奪いたいわけじゃない。 だけど、私の知らない姿を持っていたり、 私の知らない間にどこかへ出かけていたり。 そんなダーにヤキモキさせられることもしばしば。 基本的に彼は、誰とでも仲良くできるタイプで、 1人の時間をこよなく愛していて、友達関係も幅広い。 私はと言えば、寂しがり屋で、人見知りで、 知らない場所へ行くのに尻込みしてしまうタイプ。 人間関係だって、“狭く深く”って感じ。 要するに2人は正反対の性格っていうこと。 だからダーに 「なぜ1人でそんなこともできないの?」 と問われると、自分がとても小さな人間に思ってしまいます。 自分に無いものを持っているダーに惹かれてはいるけれど、 その部分に嫉妬したり、 理解できずに苦しんだりしている自分がいることも事実。 「なんて私は駄目なんだろう」 ダーには内緒だけれど、そう落ち込むこともあるんです。
出会った当時、ダーが1人で旅行に行った時の話を聞くのが好きでした。 日本だけじゃなく、アジアやヨーロッパ。 彼の目から見た異国の地が、どんな風に映っていたのか。 ワクワクしながら、そんな話に耳を傾けていました。 でも、いつの頃からか、そんな彼を羨ましいというか、 根本的なものが違うなって感じてた。 だからこそ、どんどん好きになっていたけれど、心の中では、 「この人はいつか私を置いていってしまうだろう」 そんな恐怖が沸き起こっていたのです。 運命の悪戯によって、私が生まれたこの街に配属になり、 私と出会い、恋人同士になった彼。 だけど事実、彼は転勤族で、数年後には、ここから去ってしまう。 彼は、いつかこの街を出ていく人。 そう、その頃の私は | |