奴が熱を出したと言うので
仕事帰りに御見舞いに行った。
アクエリアスと野菜ジュースを抱えて行った。
思ったより元気そうだったが
感染するとやっかいなので
奴が眠ったのを見届けて
リビングで独り
床に放り投げてあったアルバムを
こっそり見てしまった。
奴が子供の頃の写真。
少年野球時代。
高校生。
消防学校の頃。
なんか太ったり痩せたりを繰り返してるみたいだ。
やっぱし消防士姿が1番格好良いなぁ。
なんて思っていたら。
ポロリと。
数枚の写真が零れ落ちた。
前の彼女との写真だった。
複雑。
見てはいけないものを見てしまった。
しかもディズニーに行ってるよ。
ミッキーと写真撮ってるよ。
似合わない。
前彼女。
可愛い。
お肌綺麗だ。
歯並びも綺麗。
髪茶色いけど汚くない。
眼がぱっちりしてて唇が薄い。
可愛い。
悔しい。
見なきゃ良かった。
別に前の彼女なんてどうでもいいし
現在は私が彼女なんだから堂々として良いと思うのだけど
何だか。
何と言うか。
嫉妬。
だって可愛いんだもん。
うーん。
自信喪失。
明日奴のお母様に逢うのに。
微妙な気持ちだ。
4年付き合ったと言っていた。
だったらお母様も当然前彼女の事を知っているのだろう。
うわーん。
厭だ。
微妙な時に微妙なものを見てしまったよーん。

眠る前に。
1度自分の顔を鏡に映す。
顔が小さいのが自慢。
大きな猫眼も好き。
小さめの唇はまぁまぁだけど
鼻の形と歯並びが嫌い。
黒髪はポリシー。
だけどまとまらないのが悩み。
ピアスは開けていないけれど
耳も小さくて可愛いとよく褒められる。
肌はニキビ跡と毛穴が気になる。
あまり綺麗とは言えないがメイクで隠せる範囲。
総合的に見て
良。
だと自分では評価。
可と評価すると大抵
謙遜してると言われる。
だから良。
うん。
大丈夫。
きっと。
私は腐ってなんかいない。
落ち着いて。
自信を持て。
笑顔だって得意。
何年接客やってると思ってるんだ。
大丈夫。
私は。
私は。
奴の彼女だ。
2005年08月07日(日)

かつて・・。 / 桃色少女

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