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| 2002年08月13日(火) | 夏の稲妻 |
こともあろうに私はエクレアが好きである。しかも
ただ好きなのではない。エクレアの早食いが得意である。
なぜ、エクレアの早食いなのか？それは幼少の頃、「エ
クレア」と言う言葉にはフランス語か何かで「稲妻」と
いう意味があり、中のクリームが飛び出さないよう稲妻
のような早さで食べなければいけないと言う話を誰かに
刷り込まれたためである。それ以来、私はエクレア＝早
食いを忠実に守ってきたつもりである。今でも普通サイ
ズの物であれば５秒とかからないだろう。
ふと、思った。幼少の頃から信じ続けてきたエクレア＝
稲妻。ここで一度検証せねばなるまいと。このまま一生
エクレアを５秒以内に食べ続けなければならないのか？
となると、６０代、７０代の咀嚼力が弱まった時が非常
に不安では無かろうか？３０歳を手前にしてふとそんな
ことを考えてしまった。
ある日、町内でもっとも菓子に造詣が深く、プリンの事
はプディングと言い、シャーベットのことはソルベと言
い、お菓子屋さんのことをパティシェと言わなくては気
がすまないと言う通称シャトー・フジオ氏（本名佐藤不
二雄）にこの質問をぶつける機会があった。
「シャトーさん、エクレアは稲妻のように素早く食べなけ
ればいけないって本当ですか？」
「さあ？知らん。」
「え、でも・・・フランス語で・・」
「そんなことより、このきんつば食べてみな？俺っちは和
菓子のことしか分かんないからさ、あと水ようかん。ほれ
食え、美味いゾ！」
佐藤よ、俺の質問に答えてくれ・・・
