〜ダメダメ医学生の京風日記〜

京の都に生息するダメダメ医学生、伯耕による日常生活記。

モテない王道を突っ走りながらも、萌えを求めてただ今奮闘中であります。

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きのう いちらん あした
2003年10月22日(水)    秋、和歌山ラーメンツアー

ああ


ただいま体中が酸性です。


リトマス試験紙を当てたらぜったい赤くなる。
つまり、それだけラーメン食ってきたって事です。


というわけで、本日は

和歌山ラーメンツアー

であります。久々の一人旅は未踏の紀州路。楽しみです。


10時前に京都のアパートを出て京阪出町柳駅から一路大阪、京橋へ。
ここからはJRの紀州路快速で和歌山を目指すのだ。

JRではおよそ1時間の列車の旅。
天王寺から堺、岸和田、日根野と和歌山目指して列車はどんどん南下してゆく。
南大阪を抜け、「山中渓」に入ると車窓は突然ローカル線な雰囲気に。
山に通じる急な坂道にへばりつくように散在する旧家に日本を実感する。
いくつものトンネルを越えて山中渓を出ると、とたんに視界が開け、
眼下にどんどん広がってゆく平地。「紀ノ川」を越えるともう和歌山だ。


午後1時ちょっと前。和歌山駅到着。腹減った・・・。



到着です。さあ、ラーメン食うぞ。



ターミナルを出て、まずは最初のラーメン屋「井出商店」を目指す。
昨日の雨天とはうってかわった気持ちの良い秋晴れ。
駅前に高いビルがあまり無いからだろうか、特に秋空が広く、高く感じられる。
駅前の「けやき通り」を進み、少し先の「国体通り」へと左折。
しばらく歩くと、目指す「井出商店」を発見した。



井出商店。並んでおります。



和歌山ラーメンを世に知らしめた和歌山ラーメンの名店だ。
ほとんど民家のドアのごとき戸をガラガラと開けると、
店内は古きよきラーメン屋の雰囲気。30年前から変わらずって感じ。
しばらく待っていても入れ代わり立代わりお客さんが入ってくる。
しばらく待っていたら注文したラーメンが出てきた。


味は・・・


「ほほおぉ・・・。」(←この中にいろいろな意味がある。)


ちょっと豚骨臭さが漂っているが、濃厚ダシは俺の好み。
和歌山ラーメンは恥ずかしながらあまりなじみが無かったのだが、
濃厚豚骨+鶏ガラダシの醤油系が和歌山ラーメンの特徴と見てよいのだろうか。
なお、これは後で気づいたこと。

和歌山ラーメンには高い確率で具に「蒲鉾」が乗る。

和歌山ラーメンの特徴なのでしょう。

それにしてもここのラーメン、食えば食うほどに旨味が増し、
豚骨醤油系としてはかなりのハイレベルなもの。さすが名店の名に恥じない味だ。
いやはや、最初から実に旨いラーメンを食った。


せっかく和歌山に来たのに、ラーメンだけじゃもったいない。


そうだ、和歌山城へ行こう。


というわけで、再び国体通りをてくてく戻り、
今度は駅前のけやき通りをどんどん西へ歩いてゆく。
もうすぐ11月とはいえ、ジャケットをひっかけているとちょっと暑いくらいだ。
15分ほど歩くと堀らしき橋を超え、和歌山城の公園に到着した。


堀にかかる橋を渡り、重層な門をくぐり、とりあえず天守閣を目指す。
とりあえず塀に沿ってくねくねと曲がり、じゃりじゃりと歩き、
石段をうんせうんせと登り、ひいこらひいこら言いながら山頂を目指す。
石段をどんどん登ってもなかなか天守閣が見えないのが不思議だったが、
最後の石段を登り、折り返したら突然目の前に小柄な天守閣が出現した。

ほとんど観光客ゼロだったのが気になったが

とりあえず売り場でチケット(350円)を購入し、天守閣内へ。
土足で上がれるのがちょっと珍しいなと思ったが、
内部は鎧やら槍やらが展示された、割とありふれた歴史記念館風。
展示品を適度に物色し(←表現が悪いか?)、最上階へ。


最上階はやはり展望台になっていた。

高いところが大好きな(=バカ)

私としては、歩いた疲れも吹っ飛ぶ気分で展望に昂じた。



天守閣から和歌山港方面を望む。紀ノ川が見えた。



そろそろもう一杯くらいラーメンが入りそうな気配がしてきたので、
天守閣を降りて、次の目標である「山為食堂」を目指す事に。
天守閣から再びさっき登ってきた石段路を下り、途中から別の道へ。
しばらく公園内を進むと、かなり雰囲気の良さそうな日本庭園があったので
これはこれはとちょっと入ってみることに。

予定ではゆったり日本の美を堪能するはずだたtのですが、



・・・



中で迷って焦った。


悪いのは私なんですが・・・。
なんか池の周りやら飛び石やら山道を挙動不審にウロウロ。
日本の美を堪能どころじゃなかった(泣)。


公園を出てとりあえず「山為食堂」を探すことに。
もう時間は午後3時過ぎ。通りには帰宅途中の中学生の姿も目立つ。

和歌山の中学生、言っちゃ悪いけど、

大阪やら京都やらと違って素朴でいいですねぇ。

ちょうど現れた女子中学生2人組。彼女達もいかにも素朴だ。

たぶん、中学生らしい純朴な会話をしてるんだろうなあ・・・





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↑うわっ、超マニアック。


これにはちょっとビックラした。てか何故今時の女子中学生が??


そんなショックにもめげず、勘を頼りに店を探す事5分、
見事に住宅街の中に「山為食堂」発見。こりゃ目立たない店だ。



「山為食堂」。ここも有名店です。


3時過ぎにもかかわらず店内は満員。
ようやく空いたテーブル席に座り、名物の中華そばを注文。
しばらくして出てきた一品、見かけはさっきの「井出食堂」に似ている。

スープを一口。


・・・


「どわっ、濃い!」


豚骨醤油系のベースは変わらないが、ダシがものすごく濃厚だ。
京都の天下一品、とまでは行かないが、それでも粘性すらありそうな濃厚スープ。
そして麺も北海道の「山岡家」を思わせるような極太麺。
インパクトが強烈なのにも関わらず、味はいたって繊細だ。
濃厚だが後味はあっさり、これも和歌山ラーメンの特徴なのだろうか。
いやはや、ここもなかなか旨かった。

そういややっぱりカマボコが乗っていた。

ここからまたてくてくと歩いて和歌山駅を目指す。
途中で携帯電話のバッテリーがやばくなってきたので、
ちょうど見つけたDocomoショップに立ち寄り充電、ついでに休息。
午後4時過ぎに再び和歌山駅に到着。


この後、俺にはもう一つ、行ってみたいところがあった。それは


和歌山県立医科大学。


大学病院、大好きなのです・・・。


というわけで、県立医大最寄り駅であるJR紀三井寺駅を目指す。
和歌山駅のホームに行き時刻を見たら、

夕方のラッシュアワー時刻なのに次は20分後

なのにちょっとビックリしたが、とりあえずは20分待ち、
和歌山からさらに2つ南の紀三井寺駅に降り立った。


「紀三井寺」駅。一応医大病院最寄り駅のはずです。



紀三井寺駅前風景。



↑ちょっと・・・田舎すぎやしませんか?


こんな所に医大があるのだろうか・・・ちょっと不安がよぎる。
ちょうどここで連絡が取れた、塾でお世話になっている
大先輩の先生がわざわざ車で迎えに来てくれた。
県立医大を案内してくださるとの事で、好意に甘えさせていただくことに。


ちょこっと車で海側に走ると、




和歌山県立医大病院。超ハイパー。



・・・さっきの田舎はなんだったのだ?


ほんとにガラっと風景が変わってしまってビックリ。

先輩先生から聞いた話なのだが、この和歌山県立医大、
5年程前にこの場所にあったある施設の跡地を利用して建設されたそうだ。





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確かに広大な場所が確保できるはずだ・・・。


このあと大学病院内をいろいろ案内していただいた。
地上13階にある和歌ノ浦を見渡す展望レストランとかうらやましい・・・。
ちなみに俺らの大学は京都の建築規制のために最高9階止まり。
レストランに加えて、院長室やら臨床講堂やら、県立医大をすっかり堪能。

ガラス張りの部屋の中、

ソファーで女子学生が普通に爆睡してる

あたりに医学部を感じた。


その後、先輩先生に紹介していただいた「ラーメン忠太郎」で夕飯。
ここで名物の台湾ラーメンを食す。
辛さが1〜50まであり、10以上を完食すれば名前が載るそうだ。
その先生の名前もしっかり記帳されていた。



ラーメン忠太郎。なかなかマニアな雰囲気です。


台湾ラーメン、そのピリッとした辛さを支えるのは
いわゆる和歌山風とは全く異なる非常にあっさりしたスープ
野菜+獣系のスッキリした旨味に絡む辛口がなかなか旨い。
これは豚肉の旨味だなあと思っていたら、
底にはやはりミンチが沈んでおり、なるほどと納得した。
このミンチにも独特の味付けがなされており、これまた旨かった。


お世話になった先輩先生にわざわざ和歌山駅まで送っていただきお別れ。
いろいろ案内していただき感謝しつつ、ホームへ上がる。
すでにホームには京橋行き紀州路快速が停車中。あとは終点まで一直線だ。

車内ではi-modeで日本シリーズ速報を見まくりつつ、
京橋からは京阪電車に乗り換え、そして京都で町柳まで帰宅したのだった。


とりあえず


O(≧∇≦)O 阪神初勝利バンザイ!


鮎川哲也「偽りの墳墓」読了。
第一の殺人の真相が早いうちに明かされてしまい、あれっとビックリ、
しかし第二の殺人の真相究明はさすが鮎川ワールド、と思っていたのだが、
全部読み終わってよく考えてみたら、これは謎解き小説というより、
犯人の鮮やかなトリックを鑑賞する小説ではないかと思ってしまった。
自分で書いててよくわからんレビュー。すいません。



ちなみにこの小旅行で使った金額は・・・

京阪出町柳、京橋間 往復 920円
京橋、和歌山間   往復2100円
井出商店        500円
和歌山城天守閣     350円
山為食堂       700円
和歌山、紀三井寺間  180円
ラーメン忠太郎    700円

合計、5450円。





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