〜ダメダメ医学生の京風日記〜

京の都に生息するダメダメ医学生、伯耕による日常生活記。

モテない王道を突っ走りながらも、萌えを求めてただ今奮闘中であります。

MAIL。 ほーむ。 雑談BBS。受験ネタBBS。伯耕ぷろふぃーる。


きのう いちらん あした
2003年01月28日(火)    近つ飛鳥〜王陵の谷巡り

前から行こう行こうと思って延期していた一人旅、
思い立ったが吉日、本日行ってまいりました。


本日の目的地は「河内飛鳥」
古代において朝鮮半島からの渡来人が定住した地の一つだ。
大和の飛鳥に比べれば一般的になじみが薄い地名だが、
かつては難波宮から見てこちらを「近つ飛鳥」、
大和のほうを「遠つ飛鳥」と呼んだいい、
成立年代としては大和の飛鳥よりさらに古い地であるという。
この付近には聖徳太子廟推古天皇陵など、
弥生時代から奈良時代にかけての遺跡、墳墓が散在しており、
その様からこの一帯は「王陵の谷」と呼ばれている。


京阪電車で京橋に出たらJR大阪環状線に乗り換え天王寺へ。
ここから近鉄あべの橋駅まで歩き、
ちょうど発車間際だった河内長野行き準急に乗り込む。
途中の古市駅で下車し、普通に乗り換え二駅、
近鉄上ノ太子駅に到着。ここからが旅のスタートだ。


実は散策コースを歩く気マンマンだったんだけど、
ちょうど駅前に羽曳野市のレンタルサイクルを発見。







↑エンピツ投票ボタン。押すと続きが読めるよ。





これは買いでしょ?
という訳で、何も迷わずレンタサイクルに乗ってこぎ出した。


まずこのレンタサイクル、カゴの前にでっかく


観光用レンタルサイクル


て書いてあってカッコ悪いことこの上ない。
しかも今日はもんのすごく寒い!!!
薄曇の空の下、小雪がちらちらと舞っている。
しかも珍しく風が強い日で少し走ると寒さで耳が痛いくらいだ。
まずは最初の目的地、飛鳥戸神社めざして竹内街道を走る。



竹内街道。歴史的な街並み。


竹内街道は613年、推古天皇により整備された日本最古の国道であり、
古来、大和、難波を結ぶ重要な街道であったという。
今俺が自転車で走るこの道を、1000年以上前には
渡来人やら遣唐使、遣隋使が行き交っていたのだろう。


竹内街道から少し離れて上ってゆくと、路地に小柄な鳥居がある。
まさにこの街道に溶け込んだ感じの小さな鳥居だ。
これをさらに上がってゆくと、辺りが少し開けてくる。
そして、そのすぐ先に飛鳥戸神社はあった。


小さい・・・。こんなに小さい神社だったのか。
入口に寄進されたらしい、真新しい狛犬と飛鳥戸神社の石柱。
その先の小山のような上に本殿がある。
椿の花が咲き乱れる石段を上がり、拝殿へ入る。



飛鳥戸神社拝殿。


拝殿の中は不思議と暖かい。
その奥にさらに小さい本殿が見える。
実は、そもそも何でここを訪れようかと思ったのかといいますと、
「明日香の皇子(内田康夫)」を読んで、
うわー、ここ行きてぇ〜と思ったのであります。
浅見光彦シリーズが始まってから量産の弊害か、
多少質が落ちた気もする内田康夫だけど、
「明日香の皇子」は初期の名作の一つだと思います。


飛鳥戸神社を出る。
ブドウ畑が広がる丘陵をひたすら自転車ですすむ。
そして、農道っぽい荒れ道を進み、人造湖脇を進むと、
そこは観音塚古墳入口だ。
さらに一段高い丘陵を登る。
意外と斜面や階段が急で息が切れる。
そして頂上まで登りきると、太子町が一面の元に見渡せる。
微動畑のビニールハウスが広がるのどかな眺めだ。
古墳の石室を覗き込んだりして、山を下る。


先ほど来た道を戻り、またブドウ畑の中を進む。
道はどんどん下り坂になり、自転車での走行は快適だ。
近鉄線の踏切を渡ると道は車の走行の多い車道となる。
ここで面白い物を発見。




さすが太子町(笑)。



聖徳太子墳墓の地ですなあ(笑)。


この辺りから春日と呼ばれる集落に入る。
道も狭くなり、両際の家並みも相当古いものが目立つ。
こうした道を進むと、叡福寺にでる。


叡福寺は聖徳太子廟で知られる寺だ。
広い境内には大きな伽藍や塔が聳える荘厳な雰囲気。
またしても雪が舞い散り始めた。
広い境内だけに、冷たい風が体に堪える。
境内の一番奥に聖徳太子御廟はあった。



聖徳太子御廟。


ここが聖徳太子、そしてその母親の穴穂部間人皇后、
后の膳朗女が葬られているという。
柵を飾る菊の紋章、宮内庁の立て札、全てがここが
神聖な地である事を示していた。
廟の後ろに聳え立つ木々は舞い散る小雪の中、
強風を受けて唸りを上げている。
天を覆うかのような木々のざわめきの下、
俺はその威厳に打たれるだけだった。


自転車の脇でちょっと腹ごしらえをして、
次なる目的地、敏達天皇陵へ向かう。
俺が持っていたガイドと道がちょっと違ってて少し迷ったが、
しばらくして丘を上がる細い道を発見。
小さな町工場の脇に、入る道があった。


みかん畑の続く一本道。
丘陵の上の見晴らしのいい道を歩く。
しばらく進むと道は杉林の中に突入。
その先にそれらしき物が見えてきた。




杉林の中に見える敏達天皇陵。



杉林、そして木々に囲まれた敏達天皇陵。
ざわめく木々の下、いるのは俺だけ。
王陵の地らしい荘厳な雰囲気が漂う。
観光地化されているわけでもなく、1000年以上前から
全く変わることなくそこに存在していたその重みをひしひしと感じた。


あとはどんどん丘を下る。
本当にここは起伏が多い。


またしばらく道を進み、源氏三代の墓やら、
通法寺跡などを見て廻る。
そして最後の目的地、清泉壷井壷井八幡宮へ向かう。


壷井八幡宮は河内源氏の氏神であり、源氏三代、
すなわち源頼信、源頼義、源義家を祭った八幡宮だ。
この境内には樹齢1000年といわれるクスノキがあった。




巨大クスノキ。まさに鎮守の森。


個人的に「鎮守の森」という響き、大好きなんですが何か?
そういや俺「となりのトトロ」も好きだしなあ。


あとはまた丘陵越え。
登ったり下ったりを繰り返して上ノ太子駅を目指す。
途中、二上山がよく見えた。



向こうに見える二上山。ここは大和の飛鳥の裏側だ。


のどかな丘陵地帯を下り、上ノ太子駅周辺の集落に近づく。
すると、なにやら白い巨大なものが目の前に立ちはだかっている。



なんだこれは???。


どうやら京阪奈自動車道建設現場らしい。
風光明媚なこの地ももうしばらくすれば道路が貫き、
二上山を望むこの景色も分断されてしまうのだろう。


また竹内街道に戻り、上ノ太子駅に到着。
自転車を返し帰途に着いたのでありました。


7時過ぎに京都に到着。
今日の夕飯は寿司だぁ。
といっても贅沢にババーンと、という訳ではなく、
百万遍にある知る人ぞ知る激安寿司屋、かぶき寿司






↑エンピツ投票ボタン。押すと続きが読めるよ。



1400円分で、カニ、鯛、エビ、ハマチ、サーモン、鳥貝、
マグロ、卵、穴子、ゲソ、イカ、タコ、シメサバ・・・と盛りだくさん。
結構贅沢した気分で帰ってきたのでありました。


今日の一曲

Working People (スマッピーズ)

久々のスマッピーズ。やっぱバカテク。


↑エンピツ投票ボタン。ただいま読者様大募集中です☆。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

よろしかったら附属掲示板に感想などカキコいただけたら幸いです。

メールもお暇なら遠慮せずに気軽に送ってやってください。

多忙につき返信は遅れるかもしれませんが、全部大切に読ませてもらっています☆。


HPランキングに参加してみました。

下の「大学生部門」をクリックしていただけると現在順位がわかります。


きのう いちらん あした



Design by shie*DeliEro
thanks for HTML→HP WAZA !
thanks for photo→M3
網嚢(※別窓)→入口はウィンスロー孔