〜ダメダメ医学生の京風日記〜 京の都に生息するダメダメ医学生、伯耕による日常生活記。 モテない王道を突っ走りながらも、萌えを求めてただ今奮闘中であります。 |
2002年07月15日(月) 医学部最初の専門テスト 起きたら10時半、フランス語中級の最終日なのに寝ブッチ。 まあ、単位は確定してるから問題ないだろうけど。 でも出る気でいただけにちょっと自分が情けないなあ。 昼は機能微細形態学講座のHPに置いてある組織学実習系譜を見ながら勉強。 今日はいよいよテストだし、万全の体制で臨みたいからね。 という訳で1時ちょっと前、総合解剖センターに到着。 試験は1時半からだったみたいで早く着き過ぎだったかな。 Y崎氏やN岡氏と最終確認に勤しみながら部屋が開くのを待つ。 1時過ぎ、組織学実習室が開いた。 廊下は冷房が効いてなくて汗タラタラだったけど実習室は逆に冷房ギンギン。 既に顕微鏡は各机にセットされており、テスト用プレパも揃えてあった。 一応説明しておきますと、組織学実習には2つの試験がありまして、 一つは筆記試験、もう一つが今から始まるプレパラート試験なのです。 これは5枚の標本(人体のどこか一部、HE染色)を顕微鏡で見て、 それが人体の何処なのか、その器官名を当てるというもの。 標本作成実習に出た俺たちは5枚中2枚当てれば合格だ。 1時半、試験開始。医学部に入って最初の専門の試験とあってちょっと緊張気味。 まず1枚目、40倍でのぞくとなんかの管だ。管の周りのヒダが分厚くて 中に何か入ってるぞ?あ、これは精子だ!1枚目、「精管」。 2枚目、なんかとりあえず上皮がある。その下は腺もない綺麗な筋肉層。 う〜む、これは何だ?いろんな組織名が頭の中を廻るが決め手なし。3枚目へ。 3枚目、いくつかの小葉に分かれた器官、よく見ると腺がいっぱいだ。 腺は乳腺、顎下腺、舌下腺、耳下腺、あとは膵臓があるけど…どれだ? よく見るとここには漿液腺と粘液腺が2つとも見える。おっし、「舌下腺」だな。 4枚目、のぞいた瞬間大量の糸球体が見えた。瞬殺で「腎臓」。 5枚目、肉眼で見る限り消化管のどこかっぽい。 絨毛に覆われた輪状ヒダとその下の管状腺、あ、ブルンネル腺だ。「十二指腸」。 2枚目に戻っていろいろ考えてみるがイマイチ決め手がない。 上皮も円柱上皮のようにも見えるし移行上皮のようにも見える。 とりあえず「膀胱」と書いてみた。こんなもんかなあ? 終了直前、何かの声が俺にささやいて2枚目、「膀胱」を消して「膣」と書き直す。 試験終了。たった15分間だ。 あとで聞いてみたらどうもあの2枚目は「膀胱」だったみたい。 あの時俺にささやたのは悪魔だったか…悔しいなあ。 でもまあ、4枚は当ててるみたいだから多分通ったでしょう。一安心。 試験が終ったあと教授室に提出物や出席の確認をする。 どうもスケッチは全部合格してるみたい。これであとは筆記試験だけだ。 開放感に浸りつつ、JさんやN岡君と立ち話にいそしむ。 N岡氏と深く話したのは初めてだったがいい人だった。 うちらの学年のホープだからねえ。俺も彼を見習わないと(汗。 ちょっと買い物して帰宅。咳が止まらない。 家ではドラムの基礎練したり、塾のテスト作ったりするが、 どうもこれは風邪ひいたみたいだ。なんかフラフラしてきたし。 せっかくの開放感なのに…。早く治そっと。 今日の一曲 Like it or not (John Scofield) オルガンは好きです。 |