今回の『****』で“著名●●人にアンケート”という企画をやった。が、大量の人にコンタクトをとるとなると、編集部員だけでは手が足りない。そこで外部のフリーライターさんにも手伝ってもらった。 手分けして一斉に電話をかけまくり、そのリターンを編集部が受ける、というかたち。そのため、校了前のスーパーバタバタ期に、いろいろな著名人からの電話やファクスが相次いだ。 そのなかの一件。夜11時ごろ。 「○○さん(外部スタッフ)という方から連絡をいただいて、原稿を2案ファクスしたんですが、掲載されるんでしょうかぁ?」 電話の主は、某天然系(?)美人漫画家さん。 「あああああ、確かに頂戴しております。間違いなく掲載させていただきます。いやあ、たいへんおもしろい原稿で、編集部でも評判だったんですよ」 「ああーん、それならよかったっ。で、結局、2案のうちどちらが採用になったんですかぁ?」 一瞬、答えに詰まる。 なぜか。 深夜とはいえ、オフィスにはまだ他部署の社員もいる。彼らは直接的には『****』と関わっていない。つまり、僕がこれから答えることが一体どういうワケなのか、知らないのだ。そして最も近くにいるのは、女性社員。 電話口の漫画家さんを待たせるわけにもいかない。僕は小声で答えた。 「あの……、その、『SM』のほうを……」 そのとき、女性社員の眉が動いた(気がする)。 違うんです。そうじゃないんです……。
※SM話の内容はただ今発売中の『****』で。
2005年01月26日(水)
|