diary/column “mayuge の視点
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手に取るヨロコビ

 今日、『****』の印刷見本が出来上がってきた。

 手に取って一瞬しみじみ。
 「できたか……」
 我が子を抱く喜びってこういうことなんだろうな、なんて思う。広告代理店を辞めてあちこち彷徨った挙句、辿り着いた雑誌編集の仕事。こうして自分の「作品」を手に取ってみて、自分が求めていたものがこういうことだったんだと改めて思う。一冊いくらという商品を汗水たらしてつくって、その一冊一冊を買ってもらう。そういうことがうれしいんだな、俺という奴は。発売日の26日金曜はあちこちの書店を見て回ろう。誰かが買ってくれるのをこの目で見てみたい。
 さっそく、デザイナーさんに見本を持っていく。彼とは真っさらな状態から誌面を作ってきた。校了前に連日、朝4時半から打合せをした仲でもある。いわば「同志」。見本を手に取って、デザイナー氏もしみじみ。「だから本つくるのはやめられないんだよね」。その通り。
 なーんて、感慨に耽ってばかりもいられず、早々に創刊号の残務に忙殺される。広告掲載誌をクライアントに配って回ったり、著者や取材先へ贈本の手配をしたり。あ、広告の請求書も作らなきゃ。『メディアデータ』からも問い合わせが。定期購読の払い込み用紙も刷らないと。原稿料も編集長に確認。新聞広告の原稿も一気につくる。ホームページの最終チェックも忘れちゃまずい。当然ながら次号の準備もあり……。こうして定期刊行物をつくる「サイクル」はつくられていく。
 
 というわけで、ぜひ買ってね。

2004年11月24日(水)

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