diary/column “mayuge の視点
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頑張れ、ジョリジョリ野郎。

 プレーオフの組み合わせが決まりました。

 バンクーバーにはカナックスというNHLのチームがいるんだけど、そのカナックスが西カンファレンス4位でのプレーオフ出場決定。

 やっぱり地元にプロチームがあるってのはいいね。中継はしょっちゅうやってるし、試合を観に行っても、今住んでるところなら徒歩15分で帰って来られる。スポーツニュースでも、こっちはまずホッケー。メジャーリーグが始まったといっても、この国はやっぱりホッケーなんだよね。

 カナダに来た当初は、ホッケーのルールも分からず、カナックスの選手も分からず、テレビでやってりゃとりあえず地元チームだから応援する、って感じだったけど、今シーズンはかなり「入れ込んで」観戦したな。

 それはやっぱりルールを知った以上に、選手の顔と名前が一致するようになったのが大きい。昨シーズンなんかは、白人はみんな同じような顔だし、ヘルメットかぶってるし、誰が誰だか分かったもんじゃなかった。

 最初に顔と名前が一致したのはトッド・バトゥージという選手だった。こいつはアントニオ・バンデラスのような濃い顔をした大男。いわゆる「シャクレ系」で、そのあごにはいつも無精ひげ。そして常にムスッとした表情。まあ、とにかくヒールっぽいわけ。

 このひげ男のファンになったのは、ソルトレイク五輪の後にやっていた、ある特別番組を見たときだった。

 カナックスのチームメイトであるジョバノフスキーという選手がカナダ代表としてオリンピックに出場したんだけど、その試合をカナックスの他の選手たちが控え室のようなところで観戦していた。オリンピック中はNHLもリーグ中断になっていたので、出場しない選手や、すでに敗退した国の選手はバンクーバーで試合観戦してたわけ。その様子をカメラが映していたんだけど、その時のバトゥージがおかしかった。

 やっぱりまた恐い顔して観てるんだけど、手だけは動きっぱなし。目はしっかりモニターを凝視してても、奴は終始手に持ったポテトチップスを食い続けていた…。

 他の選手がカナダ代表のプレーに対してあれこれ言ったり、惜しいシュートに「Oh, shoot!(ちぇっ!)」なんて言って騒いでいるんだけど、バトゥージだけは黙々とただひたすらに食う。食い続ける。

 こいつ、おもろいわー。

 今シーズンはキャプテンのナズランドと最後まで得点王を争う活躍だったんだけど、バトゥージは点を獲ってもほとんど笑わない。あれっ、今、決めたのバトゥージじゃないの?って思うくらい。でもこいつはナズランドが点を決めたときはいい笑顔を見せるんだよね。

 いいやつじゃんー。

 そんなこんなでmayugeはバトゥージのファンになったというわけ。プレーオフもひげ男の恐い顔を見られると思うと、

 楽しみだな(笑)。


2003年04月07日(月)

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