diary/column “mayuge の視点
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Being better, not bigger

 今日、あるサイトで目にした言葉。

 バンクーバーで地域展開するコーヒーチェーン『BLENTZ』が掲げるスローガンなんだとか。「食事利用を増やすことで他店(STARBUCKS)との差別化をはかり、急激な出店はしない方針」ということらしい。

 そうだよなーと共感するとともに、バンクーバーらしいな、と思った。

 mayugeが思うに、この街は田舎町。「地方都市」といったほうがいいか(笑)。(個人的には「仙台」に似ていると思う。) 観光頼りなわりには、あまり派手な見どころはない。ビジネス街はほんの少しだけ。最新のモードを発信しているわけでもない。

 とにかくいろいろと「中途半端」なのだ。でもmayugeはその「のんびりさ」が気に入っている。人が生活する街のすぐそばに、海や山があるのもいい。いいところだと思う。

 ただ、ビジネスやアートで勝負したいという人は、バンクーバーじゃないほうがいい。NYや東京などの大都市でやるべきだね。それでこそ自分の力が分かるってもの。この街で1番獲ったところで、所詮お山の大将。

 ちなみに英語の勉強をしたい人も、バンクーバーじゃないほうがいい。日本人はものすごく多いし、日本語だけで生活していけるから。

 のんびりした街――。
 だと思っていたんだけど、周囲だけはなんだか忙しない。「じっくり」より、「たくさん」が求められているようだ。大きくなることが賞賛される「日本式」が良しとされている様子。バンクーバーなのにね。

 日本で働いている頃、「どうして企業の売り上げは対前年比100%以上でなきゃいけないんだろう?」「なんで規模を大きくしていかなきゃいけないの?」「そのままでいることに何の問題があるの?」なんていう右肩上がりへのアンチテーゼ的な疑問を持ったことがある。営業マンだったくせに(笑)。

 まあ、目の前にあることは一生懸命やってしまうほうだから、結局その『拡大ゲーム』の一躍を担ってしまっていたんだけどね。

 mayugeはカナダに東京を求めていなかったから、最近正直げんなりしている。でもまた、目の前のことはやってしまうんだろうな。

===今日の小話===

 船員は乗る船を決めることはできる。この船は小さいけど面白そうな船だな、なんて考えながら。でも船員は舵取りをすることができない。航路は船長が決めるものだし、そもそも船は船長のものだからね。では、船の行き先に不安を持った船員はどうするか。それは、海に飛び込むしかないんだな。

 ……マジ?

 まだ寒いしなー。でも、とりあえず泳ぎの練習だけはしといたほうがいいかも。

2003年03月24日(月)

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