| 10月17日 |
そういえば、と、ふと思い出した。 あたしがソロで初めてライブをした日から1年だ。
まだ1年しか経ってないのか。。。 なんか、すごく前のことの気がする。 あの時のあたしは、今の自分から見るとほんとに子供だった。 まぁ、今もまだまだ子供ですが(笑)。 でもあの頃歌っていた歌は、確かに本物で、それまでの自分を形成してきたものへの憎しみだった。 「生」への戸惑い、「死」への憧れ、それでも生きることに一生懸命だった。 そういう意味では、今よりもずっと生きることに一生懸命だった。
今のあたしって、なんなんだろ? あたしはもう「生」へ戸惑うことはなくなった。 「死」へ憧れることも殆どなくなった。 憎んでいた過去は、今はひとつの通過点となった。 大切な人をみつけた。汚れた体はいくらかキレイになっただろうか。 皮膚に残った傷跡もだいぶ薄くなった。 もうこれ以上ピアスを開けようとは思わなくなった。 蝶々への異常な程の憧れも、いつの間にか消えていた。 あたしはそろそろ、自分の音楽人生の第二部へと移らなければいけないのに。 どうしてだろう、どうしても踏み出せない。
あたしの今の目標はなんだろう。 あの頃は、自分のなかにある痛みが、自分の内だけでは収まらず それを解消せざるを得なかった。だからあたしは歌った。 そんな自分勝手な歌に共感してくれる人たちがいた。 あたしの歌で泣いてくれる人がいた。 あたしから溢れ出た痛みに、自分の痛みを重ねて、そうすることによって痛みを和らげる人がいることを知った。 だからあたしは、歌い続けられた。
だけど、今のあたしには内に収まらないほどの痛みは、ない。 幸福な毎日は、あたしから歌を奪ってしまうのだろうか。 いつかまた、痛みが溢れ出ることがあったとして、その時またあたしは歌うのだろうか。
今は少しの痛みと、シニカルな気持ちを、バンドで歌っている。 自分だけから放出される歌ではないという思いが、気持ちを楽にしている。 あたしはバンドへ逃げているのだろうか? 時々、そんな風に悩むこともある。 でもきっと、そうではない。 何か意味があるはずだ。 「今」の自分に。
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2002年10月21日(月)
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