どういう訳だか新井素子と結婚していて。
もの凄く不規則な生活の彼女と深夜に餃子を食べていた。テーブルの向こうには流し台が見えていて、その下には配水管の代わりに灯油缶とペットボトル、それから縦に金盥が取り付けてあった。
食後1人で散歩に出かけた。駅の東側にある家を出て、西側にある精神病院の前まで行き、そこで飛んだ。飛ぶと言っても大きくジャンプする感じ。いつの間にかあたりは夕方になっていた。木の枝から木の枝へ、そしてたくさん並んだ二階建ての病棟の屋根から屋根へと飛んだ。
端まで引き返そうとすると、小学生が二人。見つからないように眺めていると、二人とも北の方へ行ってしまった。
家への帰り道、妻の新井素子が橋のたもとまで来ていた。帰らないので心配して出てきたらしい。テレパシーで謝った。
小学校を通って家に向かう。さっき飛んだ精神病院の建物の話をした。丁度左手には使わなくなって取り壊し寸前のコンクリート建ての校舎があり、足下は砂利敷きだった。そこで何かの話をしていたのだが、話を聞きながらコインを拾った。一つ、また一つ。お金を拾うのは得意なのだ。大部分は枠にはめられてペンダントかキーホルダーになっているものだった。記念硬貨らしく、1986年とか書いてある。偽物っぽい。
そこにいかにも悪そうな高校生たちが自転車かバイクで登場。このコインを拾いに来たのかも知れない。素知らぬ顔で脇を通り抜けようとしたところで携帯電話が鳴った。
--------------------------------------------------------------------- (ここから現実)
夢で鳴った携帯電話は、目覚まし時計の音だった。
|