ラブホテルの近くを歩いていたら、中から男女二人連れが出てきた。
そこはいわゆる「ラブホテル街」ではなく、丁度イベントが跳ねたところで自分の他にもそのホテルとは関係なく歩いている人は多かった。そんなところから出てきては何をやっていたかは一目瞭然であるのだが、特に気にするようでもなく彼と彼女は人の流れに沿って歩き出した。
あれっと思ったのは、この二人の間に微妙な距離があったことだ。別にじろじろと見ていたわけでもないのだが、腕を組むわけでも手を繋ぐでもなく、特に言葉を交わすこともなく歩いている。そういう関係の男女としては妙によそよそしい感じだな、と思っていたら、男の方が一言声をかけて別れていってしまった。
ここに至ってますます「あれれ?」と思ったのだが、ひょっとしたら、ラブホテルで行われていたのは「お仕事」であったのかもしれない。それなら何となくわかる感じがする。自分としてはお金で買った時間であっても別れ際はもうちょっとなんとかしようがあると思うのだが、やってしまえば/金をもらえばそれでいいというのが当事者の偽らざる心境なのかも知れない。
目的を達成したら一刻も早く離れたいという関係を重ねるのは、なんだかとても寂しいようなきがするけれど。
|