股・戯れ言
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執着・イート・運命

昨日は久々に映画を見てきたのだけど、映画感想用サイト「キタコレ!戯れ言」には書きません。なぜなら、書くに足りない映画だったから。ちなみに見てきたのは
「マリー・アントワネット」
であります。
のっけからギャング・オブ・フォーの「Natural’s Not In It」が流れて、ピストルズの字体でマリー・アントワネットと題名が出てくるというあからさまに何かありげな映画だったので期待したが、最後はハア?であった。



途中の舞踏会シーンにはスージー&バンシーズの「ホンコンガーデン」が流れ、マリーが浪費に溺れるシーンではバウワウワウの「I want Candy」が流れるというセンスは最高だったのになあ。
でも一番笑ったセンスはマリー・アントワネットとフェルゼンが肉欲に溺れるシーンでアダム&ジ・アンツが使われていたこと。何故?と最初は思ったが答えは簡単。フェルゼンの着ていたジャケットがアダム・アンツの海賊ジャケットに似ていたから。



まあフェルゼンといえば私がベルばらで最も嫌いな男なのですがね。一番かっこいいのはアラン。アダム・アントはパブでいちもつ露出して逮捕された後どうなったんだっけ?



そういえばすっかり忘れておりましたが、1月いっぱいで私が入社以来大変お世話になった先輩が会社を辞めるのだった。(先日書いた兄ちゃん先輩とは別人)この先輩のことは仮にS先輩としておこう。

そのS先輩は、私が入社したてで「ルータって何?」「スイッチって何?」と言っていた頃に初めて案件らしい案件に関わった時に仲良くなった。毎日毎日アホみたいに大量の機器を設定しては出荷していたな。
先日書いた兄ちゃん先輩も兄ちゃんのような人だが、このS先輩も兄ちゃんのような人なんである。S先輩はずっと別の部署だったので仕事で凹んだり、部署変わりたくて上層部と闘っていたり、キモイ男にわけわからんこと言われて闘っていた時にざっくばらんに悩みをきいてもらったものだ。
いつぞや、深夜作業時に非常ドアを間違って閉めちゃって大変な事態に陥ったことがあったんだが(この日記参照→http://www.enpitu.ne.jp/usr5/bin/day?id=54856&pg=20040506
その時テンパって全然関係ないSEに電話したというのはまさにこのS先輩でございます。
私が入社以来からの仲なのだから思えば5年なんだよなー長いなー。ドア締め出し事件もさることながら、S先輩の結婚式にも行ったのだよなーそんなに公ではない結婚式に後輩として唯一呼んでもらえたんだよなーありがたいことよ。5年経って、私も入社した時とは違う部署に進み、前より疎遠と成っていたわけだが(でも定期的に有楽町のガード下で呑んでたが)、S先輩が辞めると知った後に偶然同じ案件に関わることが決まったのは驚いた。
これも縁だな。
そして最後の最後で金沢に出張で一緒に行けたのは涙チョチョギレものでしたよ。
神様は粋な演出してくれやがるぜ!
ま、呑んだくれてグテグテでしたが。


この日記には書いてなかったが、S先輩とその他SEさんらとともに行った金沢出張の時、わたくしは小松空港に着いてバスに乗って金沢に向かっている途中で

ケイタイ電話を機内に忘れてきた・・・

という事実に気づいたのでした。
バスの中でレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン聴きながらぽけーっとしていたのだが、電話がないことに気づいた途端に顔真っ青。小松〜金沢間は1時間ほどの道のりで皆さん寝ていたのだが、ひとりだけリュック漁ったり気が狂ったようにコートのポケットをチェックしだした。










どうしようどうしようどうしようどうしよう


テンパっててもしょうがないので、前の座席に座るS先輩が音楽聴いているところをわざわざ中断させて
「Sさんどうしよう!ケイタイ機内に忘れてきた!!」
と騒ぐ。S先輩はわたくしのこの手の失敗は散々知っているので
ゲラゲラ笑っておった。

「おまえ・・・27歳にもなってそんなことするなんて、ほんと可哀相な奴だな!」

と言われる。ああそうさ。27にもなってそんなことしてしまう女さ!(開き直り)

ついでに言うと慌てて空港に電話して、これから羽田に戻る便を「絶対機内に忘れてきたんで調べてください!今すぐ!さあ今すぐ!」と散々言って、「お客様、すでに離陸時間を過ぎてますんで!」とANAの人になだめられた女さ!
ていうか自分の忘れ物のために飛行機を足止めさせた女なんだぜ!

「忘れ物のために飛行機足止めさせるなんて、オマエ頭おかしくなってきてんなー」
とS先輩は感心してた。最後までネタを提供しましたよ。するつもりはないんだがいつだって。
ちなみにケイタイは羽田に着いた後の機内で無事発見されました。ケイタイで頭がいっぱいで、同時にファンデーションケースも発見されたのだがそれは知らなかった。わたくしの忘れ物/落し物癖はいよいよ病気の域に入ってきたような気がする。「え?なんでそんなところでそんなもの忘れてくるの?」ってのが多すぎ。いつでも忘れ物ないつもりなんだが・・・頭のネジがだいぶ足りないらしい。いや、頭の中の消しゴムが巨大化してきているのかな。



と、S先輩との思い出(ていうか私のネタのような出来事)は尽きないわけですが、そんな先輩が会社を去ってしまうのはやはり寂しい事よ。って言っても別に海外や遠くに行ってしまうわけでもないし、もともと別部署だから頻繁には会わないし、まあ同業であることには変わりはない、というわけなので前と同じく忘れた頃に有楽町ガード下に飲みに行ったりするのだろう。
私も出会いに恵まれて、新しい縁に恵まれて毎日楽しくやっているわけだが、出会いがあれば別れもあるんだよな当然ながら。といっても縁があれば絶対の別れではないからな。などと思う今日この頃。
私も近い未来に今の会社を辞めたりするのだろうけど、この会社は一部を除いては大変居心地がいいので辞めるの勿体無いなーと思っているフシがある。でもそれに固執していてはダメなんだよなー。見えるもんも見えなくなってしまうし、行けるところにも辿り着けなくなってしまう。なんでもそうなんだけど、「これしかない」「もったいない」「手放したくない」と思ってしまったらダメなのだ。執着してはいけないのだ。執着していると身を滅ぼすんだよなー。運を食い尽くされちゃうんだよなー。自分に起きたこと、自分にもたらされたこと、自分にこれから起こることは外からもたらされるものであり、すべては自然に己の内側に息づいたり、自然に離れていくものなのだと思う。
「これしかない」じゃなくて「私にはこれもある」と思えるようになることが大事なんだろう。要するに心の余裕ですね。
何でも手放さずにいるのではなくて、リリースする余裕も持たねばな。




最近のこの日記は縁だのなんだのが多すぎて、ちょいスピリチュアルカウンセラーちっくだな。あぶないあぶない。
2007年01月25日(木)

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