うれしはずかし順プライド物語 |
以前の日記で「私は演劇出身という人に違和感を感じるぜ」と書いた。演劇畑の人の大げさな演技は舞台ではどうか知らないが、普通に見ると「さむい」んだよバカ、といつも思っているのだが。
でも、松尾スズキを見るとポワーンとしてしまうんだよな。 理性とは関係ないところで。 ヒゲとか声がいいとか年齢(ホントの年齢知らないけど)とかが本能に訴えかけてくるのである。 抗えない。 理性で「ウケ狙いっぽいんだよ」とか「映画版インザプールは絶対小説を超えない」などと必死で考えるのだが、まったく抗えないのである。
そういう「不可抗力」のポワーンを感じる男性というのが現れると、なんつーかむず痒いんだよな。赤面しながら下向いて、「そりゃ、まあ、嫌いじゃないけど・・・」と消え入るような声で呟いてしまうような感じ。 モテるオヤジ雑誌「LEON」を「そこまでしてモテたいのか!オヤジになってまで!」と私はさんざんバカにしていたが、いわゆるLEON系のオヤジ(ちょいムチ、ヒゲ、ラテン系ノリなど)にも抗えない。むしろタイプすぎて。 ああ、不可抗力。 なんだろう、敗北感を覚えるんだよな、不可抗力系男性を目の前にすると。 「悔しいけれどかっこいい」それが不可抗力系男性に抱くモヤモヤである。 胸を張って「この人のことカッコイイと思ってるんです!」と何故か言い切れない。悪いことしてるわけではないんだがな。でも罪悪感。なんでだ。
そんな感じの私の最新「不可抗力系男性」は井上順なのです。
うわあ、なぜ井上順! いまさら! 「藤竜也カッコイイ」というのは堂々と言えるんだけど、井上順てのは言えないんだよなあ。あまりにも恥ずかしすぎる。 恥ずかしいんだけど、自分の心の中だけで井上順にウットリしてるという状況も恥ずかしすぎて、ここで吐きだしてみることにしました。 もう会社や家で「井上順」とググってしまっている時などヒヤヒヤもんである。しかもイメージ画像探してたりするからね。ほんとに恥ずかしい。見つかると嬉しいんだけど、後ろを通りかかった人に「あ、井上順さがしてんだ」と思われるのが。顔から火が出るとはまさにこのこと。 しかもさらにお恥ずかしいことに、今、なぜ井上順なのかというと、たまたま再生したビデオに母が録画した「渡る世間は鬼ばかり」が映ってて(しかも2年くらい前のだ)、そこに宗方役で出ていた井上順に見事にやられてしまったのである。 宗方で出ていることはもう何年も前から知ってたし、実際に渡る世間も何回も見ているのに、そのビデオでズギャン!なんで葉子は井上順のもとにすぐに飛び込まないのだ、とイライラしたりもした。 ああ、ホントに恥ずかしい。 恥ずかしさが大きすぎて、敗北感もハンパない。 負けた。完敗である。
でも悔しいけどかっこいいんだよなぁ、井上順。 具体的にどこかはわからないんだが。なんとなく、なんとなく。 (いや、具体的に言えそうで自分がおそろしい)
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2005年05月18日(水)
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