ストップ・滅入りing・センス |
ゲット・アップ・キッズ解散 残念だな、勿体ないな。カヴァー曲のセンスがものすごく好きだったのに。 エモコアなのにニューオーダーにキュアー。そして当然のようにリプレイスメンツ、ピクシーズ。清い、彼らはとても清かった。 とりわけ彼らのリグレットは! 私も数少ないDJ体験の中でかけさせていただきましたわ。秀逸。ホントにいいバンドだった。 そんなわけでここ2日間ゲットアップキッズの「サムシング・トゥ・ホーム・アバウト」ばかり鬼のように聴いていたのだが、昨晩見たある番組がきっかけでその後はフェイス・トゥ・フェイスの秀逸カバーソング集「スタンダード&プラクティシズ」を聴いているところだ。
そのきっかけとなったのは「スーパーテレビ情報最前線」 途中まで、「ヨン様からのホワイトデープレゼント」というフレコミの映画「スキャンダル」を見ていたんだが、我が家の韓流どもから「この映画はヨンのケツ出すぎ。ウザイ」と非難が入ったので、適当に変えたところでぶち当たったのがコレ。その夜の特集は 「本当の自分を見つけられない女たち」 でございました。 ザッツ・メンヘルテイメント! と、是非ともポール・ウェラーに声高に歌ってもらいたい。 メンヘルにもネットで書き散らすとか、虚言とか、被害妄想とかストーキングとかいろいろありますが、この特集で取り上げられていたのは「タトゥー/ピアッシングをする女たち」でございました。 そういや最近タトゥーを入れてる女の人って多いですね。フジロックなんかに行くと「君たちは普段、一体何をやっているのだ」と問いたくなるくらい刺青入りの人が多いからな。まあ、女性の刺青よりも、見える部分にも平気で刺青しまくってる若い男子のほうが不思議だ。ニートなんかよりはるかに不思議なので誰か生態を調べて欲しい。 彼らの収入源はどこなのかホントにわからん。どこで働いているのかもわからんし。働かないで親の金で刺青入れまくってたらニートよりタチが悪かろう。 それはさておき。 大阪のパニック障害の女の子(20歳)が、自宅から出ることができないので「これを彫ったら外に出る勇気が持てる」と言ってタトゥーを入れていたのですよ。 何かの行動のきっかけとしてのタトゥー、まあ、それ自体はいいだろう。きれいにまとまりすぎてる気もするけど。
しかしそこからは目を見張りましたよ。 彼女が選んだタトゥーの模様は、いや、模様じゃなくて文字は 「NAMIE AMURO」 だったのですよ。
今日びアムロて。
いや、アムロを否定しているわけではない。むしろアムロは昔に比べて今はとてもいいとすら思う。歌も旨くなったし何よりきれいになったしな。しかし何故「今日びアムロ」。ハタチの熱病にしてはアムロは時期がずれているのではないか。私が心配することではないが。 言うまでもなく、そのアムロはタトゥーなので消えないのである。 ピート・タウンゼンドに言われるまでもなく「一生仲良くやってけよ」ということである、腕のアムロと。 いつか絶対後悔すると思うのだが、どうなのでしょう。 母親も「それで病気がよくなるなら」とタトゥーを許していたが、まさか安室奈美恵と彫られるとは思わなかっただろう。 どうせ彫るならコンパスと墨汁で彫ればよかったのに、安室なら。
で、笑ったのが、安室の名前を彫ったらその子、外に出るようになってやんの。 そしてショッピングモールみたいなところでダンスしてんの。スマップ中居のような具合で。 「夢はダンサー」だって。なんだよこれは。 フィクションであることを切に祈る。あのタトゥーもきっと消えるんだよね? ホントに彫ってないよね?
で、なんでフェイス・トゥ・フェイス秀逸カバー集を聞き出したのかというと、チョイスというものは大変大事なものだなぁと思ったから。 この子がアムロではなく違う言葉を選んでいたならば・・・でもダンサーで他の人物名が浮かばねぇな。サムとかカバちゃんとかマイケルしか浮かばない。そっちのほうが汚点になるわけだが。 タトゥーに限らず、カバー曲でも選ぶセンスというのは残るものとして大事だと思う。 フェイス・トゥ・フェイスはその点、素晴らしいセンスなのだ。前述のゲット・アップ・キッズ然り。「スタンダード・アンド・プラクティシズ」で選んでいるアーティストといったら! ラモーンズ、フガジは彼らのパンク/コアスタイルからすると納得だと思うが、スミス!イネクセス!ポーグス!サイケデリック・ファーズ!あたりは唸りぱなしです。素晴らしすぎ。ジャーブレイカーにピクシーズにシュガーもさすがである。サイケデリック・ファーズなんかこのアルバム聴いて「いいバンドだな」と思ったほど。 さすがは名曲「ビッグ・チョイス」を歌っている人たちなだけある。 センスは本当に本当に大事なのだ。 私も仕事用ファイルにいろんなバンドのシールをべたべた貼ったりしているが、将来「これは貼らなきゃよかった」と後悔しないようなシールを選びたい所存である。 ブロックパーティ、恥ずかしいバンドにはならんでくれよ。2枚貼ってしまってるから。
ところで、明日から東北巡礼の旅なのです。 今回はすごいよ。北上→秋田→酒田→山形→仙台ですから。 ああ、こんなに東北回るのにまたもやノー青森だ。 いつになったら辿り着くのだ。
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2005年03月15日(火)
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