股・戯れ言
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エンケン Shall Never Kill 変態

>山拓、訴訟取り下げ、「変態」の事実認める!

zakzak見出し最高!
真の変態はなかなか変態の事実を認めないものなのだがな。(武将とか)
昔、うちのじいさんの家にはビニ本販売機が置いてあったくらいエロ本の巣窟だったのだが(だから私は幼少期からアクションだのゴラクだの週刊漫画だのにまみれていたわけだが。あ、これはエロ漫画じゃなくてオヤジ漫画か)、そのエロマンガの中に竹下首相がバニーガールの格好した愛人の乳首を弄繰り回したりするのがあったんだよなー。タイトルなんかさっぱり思い出せないんだけど。エロ本に載ってたマンガなのか週刊ポストの類に載っていたマンガなのかすら思い出せない。
あとビジネスジャンプに連載されてた、と思われる小池一夫原作の忍者モノを好んで読んでいた思い出があるんだけど、なんだったかサッパリ思い出せない。「男弐」だったっけな?確か。
そうやって思い出せないマンガが増えていくわけです。どんだけマンガ読んでるんだか。

あ、マンガの話じゃなかった。変態は変態を認めないという話だった。
それよりも自称変態の多さにうんざりするのが世の常でございます。
土曜に秋葉原でエンケン&カレーライスのライブがあるというので、行ってきたのでございますよ。例によって地図も持たずに。行き当たりばったりわが人生。
エンケン&カレーライスといえば!今年のフジロック。
あのフジロックの中でも比較的小さなフィールド・オブ・ヘブンのステージでエンケンを見れただけでも贅沢な体験だったのに(「中津川ジャンボリーを思い出したぜ」というエンケンの発言も最高だった)、今度はめちゃくちゃ小さいライブハウスで見れるっつー。これを行かずに何を行くというのか。
テンションも上がる上がる。上がりすぎて出発前に号泣するほど。
ところがところが。このイベント、4組出演したのですが。
最初の2組最低!
もう1つ目のバンドはつまらないを通り越して不愉快だったというか。たちの悪いバウハウスという例えもあるが、そりゃバウハウスに失礼だよ。ルナシーかと思ったぜ。
とにかく全曲同じ曲調、同じテンション。
で、歌詞はお耽美系ときたもんだ。
テーブルの上に乗り移って暴れたり傘を振り回したりしてたが、歌詞の漢字使いから察すると椎名リンゴ的な方向の「過激」をやりたかったように私は思ったが、もう全っ然ダメ。いや、コスプレとかしてたわけではないけど。そもそも並みの男がそういう方向の過激をやってはいかんのだ。全然センセーショナルじゃないのだ。良くも悪くも才能がある人間だけが「過激」なのだと心底思う。それ以外はすべて不愉快。不快。
のくせこういうのが「自分たちは人と違う!」とか言い出すんだよな。厄介なことに。
いやーあれがパンク名乗るんだったらもうパンクはいいや。
しかしこれのファン見てて思ったけど、ホントにライブハウスに足繁く通う女ってのはどうしようもない。特定のインディーズバンドの追っかけみたいな奴な。もう身内も身内、アンケート用紙配っちゃったりとか。
ライブハウスってどこにも辿り着けないカスみたいな女の漂流地なのかと。
でもこういう女って「いちおう彼氏はいる」とか言い張るからなーやたらと性体験だけは豊富だからなー前にテレビで光ゲンジの熱烈追っかけ女が「でもいちおう3年付き合ってる彼氏がいるんですよぉー」と言っていて驚いたことがあったけど、その彼氏見てぇ!

2つ目はよくおぼえてないや。眠くなった。
もうずっと「あーこんなんならアキバ同人誌街めぐりしてくりゃヨカッター」「もっと飲んでリャよかったー」と言いつづけたような。

で、ここまでで一気にテンションが下がり、エンケンに辿り着くまでにあと1つあるのかよとぐったりしていたんだが、次に出てきた倉地久美夫という人が非常に秀逸。
禿げたおじさんがギター一本持って歌うだけなんだけど、これがまた聞かせる。
朴訥とした人柄をにじませるMCで「畳屋という曲をやります」と曲紹介してから歌いだすんだけど、この畳屋という曲で一気に詩の世界に引き込まれました。歌もギターも下手くそなのに、言葉だけで聞かせるとはこれはすごい。三上寛を聞くときに感じる「言葉の力・情念」とはちょっと違うんだよなーすごく近いんだけど。三上寛ほど厳しくないというか。あ、生々しくないのか。ギターも轟音ではないし。
三上寛が劇画ならば倉地久美夫はエンピツ画のような細さだ。すごく繊細な絵を書く感じ。あと東北出身ではなく、九州出身てのも関係しているのかも。生々しくないところに。もっと空想的だし。
「30人乗りバス」という曲などに顕著です、空想的具合。
いやーしかしダムの底に沈む街(家?)の歌とか、久々に聞かせる歌に出会ったような気がする。
と、思ったら「詩のボクシング」の第2回全国チャンピオンだったよ。
そして明らかに40過ぎだと思ってたら30後半だった。MCで「エコバニのコピーが〜」とか「スターリンに影響を受けたバンドをやってまして」とか言ってたんだから当然なんだが。

そしてそしてエンケン&カレーライス。
前回のフジロックのときもそうだったんだが、カレーライスの3人が本当にエンケンが好きで好きでしょうがないのがよく伝わってくる。純粋ファンとしてワッショイワッショイ、エンヤートットしてるのがいい。
踊ろよベイビーも東京ワッショイも通好みロックも不滅の男もすべてはっちゃけっぱなし。史上最年寿のロックンローラー時にはエンケンのギターの弦が切れたほど。
でも、今回一番染みたのは3曲目にやった曲。フジの時も聞いて、なんて曲なのかさっぱりわからなかったんだが後の調査で「ラブコール」という曲だと判明。「君は電話でいつもつれない」という歌詞なんぞには聞きながら心臓の根っこの部分をぎゅうっと締めつけられる。なんだよエンケン!そんなに率直に歌っちゃうなんて!すべてバレバレで照れくさいくらいじゃないか!
と、アマゾンでさっそくこれを収録してあるアルバム(廃盤)を見つけたので即購入。
そいでもってアンコールでやった「夢よ叫べ」もよかったんだが、なんつっても最後の「俺は勝つ」だなーエンケンに活を入れられたよ。強烈なビンタを食らわされた。エンケンは負けてないんだよな、私も負けらんねえぜ、と。負けねぇ、と。
帰り道、ずっと頭の中で「俺は負けない〜君だけには負けたくはない〜」ってのがぐるぐる回ってた。負ける気がしねぇ。


しかし今年はエンケンのライブよく見たなぁ。3回だって。ワッツラブ?でも2回なのに。あ、今気づいたが赤犬も3回見てら。しかも年末も見るし。4回かよ!あーそれだったらエンケンも4回見たい!
2003年12月09日(火)

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