あれー?チョーノさんの妄想のチンコが折れてるぅ〜? |
今日の夕方、偶然にテレビをつけたらZERO-ONEのテレビ放送が。 えー一番メジャーなインディー団体のゼロワンもついにテレビ中継ですか!と思って見ていたんだが、なんかオモロだったなぁ。旗揚げ戦の頃は見に行ったりしたんだけど、旗揚げでいきなり全員負けだったり有名な日本人皆無の外人中心興行を行ったりしてたので「大丈夫かこの団体・・・」と思ってたもんだった。が。 気がつけば吉本新喜劇かドリフのコントかという勢い。あ、「毎度お騒がせします」のお騒がせシーン(ユリオカ超特Q風)的でもあったな。 お約束のような最後の乱入が。全員入り乱れての乱闘だったらもっとドリフっぽかったけど。 大谷もウケ狙いップリが爆発してたし(新日のときは中途半端にさわやかな真面目という感じでどうにも受け付けられなかった)、なんといってもK−1にもPRIDEにもWWEにも行けないすれっからしの外人レスラーたちがたくさんいるのがよい。ありがたみゼロな感じがすばらしいなぁ。 しかしメインの橋本・小川組VS武藤・コジマックス組の試合後に川田が乱入したのは笑った。川田もああいうのやるんだ。
そういえば蝶野が原作をやっている「白兵武者」を買ってはみたんだが、読んでて恥ずかしい気分にさせられっぱなし。 もう戦国時代という設定、「蝶野正之進」という主人公の名前からイヤな予感はしていた。で、読んだらそれ以上だった。ヤワラのセクシー写真のように悪夢の期待を裏切られるどころか、悪夢の期待以上の地獄絵図。 「真仁智寺」(しんにち)で、「坂口禅師」で「小鉄法師」で「武藤敬次郎」で「橋本真兵衛」で「藤波禅師」だからな。皆美化されすぎだぞ。その登場人物たちとともに織田信長や秀吉が出てるという。あーもう、新撰組のやおいマンガ読む50000倍くらいつらい。天山の髪型がそのままなのもつらい。 ストーリーも主人公の蝶野が「天涯孤独」とか「絶対正義感」とか「女の裸を見ると鼻血ブー」(いまどきビックリするくらいの「鼻血ブー」という額面どおりぶり)とか「でもナイスバディの女たちにモテモテ」とか、なんか他人の妄想ワールドを聞かされてる感が満点で切なくなる。ヘンリー・ダーカーどころじゃないよこの「妄想の中ではカンペキなオレ」ぶりは。 蝶野って前から思ってたんだけど「オレの思うカッコイイ」像が浅いところがある。わかりやすい上に、センス皆無。いくらヒールだからと言って黒い服と革ものを着ればいいってもんだいじゃないだろう。特に革ものとかエナメルものに本気でカッコイイと思ってそうなのが痛いなぁ。 アリストリスト(蝶野のブランド)のシャツとか誰も着れないものばかりですよ本気で。特にあのマオカラーっつうかエコノミースーツっつうかのような襟あたりが。 あと「I'mチョーノ!」などに見られる英語羅列凄み。あれも単純に英語で言うとかっこいいとか本気で思ってそうでいや。 で、今回の戦国時代ヒーローものときた。掛け値なしに「かっこいい憧れ」として戦国時代ものだろう。マンガで実現させちゃうのがまた本気だ。
ってここまで書いて思ったけど、マオカラー調黒革の服も英語凄みも戦国時代ヒーローも橋本がやってたら笑えたんだろうな。蝶野には自分が「笑われる対象」という意識がないところがつらい。「いやぁ、こんなのやったらウケるかなと思って」ってのが全然ないから見てるこっちが赤面せざるを得ない。(いや、橋本もそういうウケ狙い気持ちは全然ないだろうけど。天然だから) しかし蝶野ってさ、素はめちゃくちゃイイ人で無口で恥ずかしがり屋だと思うんだけどなー。前に「虎の門」の司会をやった時、タイトル名を言うときは「こちとら自腹じゃだぞオラ、エーッ!!」とか叫んでたのにいざ本編になると無口という事態に陥ってたし。だから何かを演じてないといけない人なのだと思う。ヒールの演じぶりはちょっと今までお目にかかれなかったレベルだ。会社にはむかってるような演技しながらも、闘魂三銃士のほかの二人が外に出て行ったのに新日に残るあたりとか。 そういう演技の一環としての「戦国時代ヒーローを演じるオレ」なんだろう。つまるところ新日の宣伝活動なんだろうし、あのマンガ。 でもホイホイ演じるのを引き受けちゃうあたりがやっぱりつらい。切ない。もっといろいろ抵抗して欲しい。 いずれにせよ、蝶野、ピュアすぎ。和久井映見どころじゃない。 この写真を見よ。
まぁあのマンガがつらい理由は蝶野だけじゃないんだけどな。 石渡治の歴史ものマンガはヒドイ!というのは「はっぴいマン」を読んでたので承知の上だったんだが・・・「はっぴいマン」は私が今まで読んだマンガの中でも一位、二位を争う駄作。ペリーにちんこまんこ丸出しで会いに行く吉田松陰(なぜか女)と土方歳三にはビックリした。なんか丈が短すぎる着物を着たギャルたちに「おお、これが今はやりの『ぼでぃこん』かー!」とか感心したり。 だからきっと「白兵武者」もとんちんかんな方向に行くんだろうな。嗚呼。
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2003年05月10日(土)
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