股・戯れ言
BBS

ダイナソー・魔・ジュニア、J・ビーフ・マスシス

なんかベッドから起き上がるのが面倒くさくて会社/学校休んじゃったり、毎日つまんねえなぁと思っててもついテレビを見続けて一日を終わらせちゃったり、かといって「自分は組織の歯車になるつもりはない」と言い切って思い切って会社辞めちゃったりできなくて、世の中の「かっこいい」の主流である
・頑張ってる人
・反骨精神持ちの人(元不良とか)
にはとてもなれそうにない私であります。(反骨精神と元不良って全然違う気がするが)
がんばるといえば昨今の「がんばれソング」隆盛群にもどうしても馴染めないんだよな。すべての衝動は「がんばること」に結びつく、みたいなのがパンクを名乗るのはダメだろうと。それ、違うだろう。
かといって世の中の自分以外のものに中指立てたりするのもどうかと思う年頃だ。分別なんかとっくのとうについてるし、それが一過性の衝動で、やったらあとで困るのは自分だということもわかってるし。
衝動がないわけではない。というか、使い道がなくて困るほどに有り余ってるくらいだ。衝動って適切な言い方ではないが。
こんなんじゃダメだなーと思いながら時は過ぎていくばかりだ。衝動は溜まる一方のまま。特にこの年になって、頑張ってる人は加速度を増していたり、反骨精神たくましい人はズバズバと切って切って切りまくっていくもんだから焦る焦る。けど何もしないという悪循環。(何もしないとこがダメ人間だな、いやはや)

昨日のJマスシス+フォグ公演。当日券取れないかなーと焦ったんだけど会社の友達(文字通りのローファイ・ダメ人間生活にドップリな人)のおかげで取れた。というかそんなに頑張らなくても余裕で取れたっぽいという客の入りだった。
金髪のざんばら長髪、ヘロヘロのシャツ(中にこれまたヘロヘロのTシャツ)、ぽっこりと出たおなか、くぐもった声の見るからにかっこわるいダメ人間的風貌のJマスシスに熱狂する会場。これがまた男子率が高いんだ。文系男子率が。
くっきり二重あごのJマスシスだが、ギターを掻き鳴らし始めるともう轟音の嵐・嵐・嵐。でも歌声はこれまたくぐもった、寝起きみたいなフワフワしてて、非常に心もとないヨレヨレな声だったりする。歌っていると言うよりも寝起きの声で唸ってるような印象だ。そして歌う内容は「時間を無駄に過ごしてる」とか「なんも感じないし」とかザ・ダメ人間。
でもJマスシスはただのダメ人間賛歌を歌っているわけではなく、轟音ギターの渦はそういうダメでかっこわるい人間の持ってる「コントロールしきれないんだけど発散しまくる底力」だなーと思う。発散されるべくして発散されているのだから、生理現象に近い。
私はダイナソーのどこが好きかといえば決まって「最初は遅いんだけど、Jのソロギターくらいになると急に音量がでかくなり、乗ってくると自分でもコントロールできなくなって暴走し出す轟音ギター」なのですよ。最初と最後じゃシンプルから複雑、遅から早、短いソロのはずがすんげぇ長いソロに、と言う風に全然ちがうものに変化するもヘロヘロのままのボーカルは最後まで!という一貫したスタイル。信念とかそういう大仰なものというよりもそういうクセの人なのだろう。火がつくのは遅いけど一度点いたら燃え尽きるまでっつう。
そして今回のライブではそんな今までのスタイルに加えて、「フリー」「フリーダム」をたくさん歌として口にしていたのだった。自由を謳うというのは、「頑張っていて輝いてる人」がキラキラしながら言うものであって、非常に暑苦しいものなはずなんだけど、何も力むことなく汗ひとつかかずに(本当に汗なんて流れてなかった)自由を歌ったんである、Jが。なんとかしなくっちゃと歌ったり、なんもやる気しねーとか言ってた男がきわめて自然に言ってのける「自由」は、言葉自体が崇高なものとか意味深なものとか強迫観念的なものとかから解き放たれていた。自由に意味なんかいらないっていう。
ずっと自分のダメな部分を肯定するためにダイナソーJr./Jマスシスソロ、そしてセバドゥーを聴いてるんだと認識していた。けども実はそんなことなくて、ダメ以外の部分がこんな風に、Jがギターを暴走させるように発散できたり燃焼させられたりしたらいいなーと思って聴いてきたんじゃないかとちょっと思った。
今も目の前にあるゴチャゴチャした状況に馴れ合う必要もなく,熱くならずにやればいいじゃんと思った。そのうちがんばることに意味とか見返りとか求めなくていいような境地にたどり着ければいいなと。まだまだずべてのことから自由になるのは難しいけれども。
自由をひとしきり歌い、時折苦しそうな顔だったり笑顔になったりしながらもギュインギュインと長いギターソロを弾くダメ人間な風貌のJマスシスがすごくかっこよく見えた。

なんてロキノンレビュー(半生語るのがお約束)風に書いてみましたが、いやホントよかったよ。Out ThereやWagonは特に響きました。
そして友達(もうJマスシスJr.の称号を与えてあげてもいいほどのダメ人間)が「Jが出てきたとき、太ってたのが励まされた」と言ったのは笑った。
しかし本当に轟音の極まりだったなぁ。今日の昼くらいまで耳がおかしかった。さすがは「クアトロ史上二番目に大きい音を出した男・Jマスシス」
まぁリキッドで見たんだけどさ。
あと金髪ざんばら長髪だったのも手伝ってか、ほとんどニール・ヤングに見えてた。

うーん1月クリス・コーネル、2月Jマスシスと見たからにゃ3月はやっぱブリーダーズ見に行くかな。


というわけで取り急ぎ、音楽コンテンツを作ろうと思いましてこんなものを立ててみました。

俺たちのロキ観音

音楽雑誌もロクに買わない私を救ってください、音楽猛者の方々。
というか自分ひとりで音楽レビューやってもつまんないんで、いろんな人のいろんな感想の書けるコンテンツを作りたかったのです。
なんか新しく作る名前、無理矢理「おれたちのwell歌夢」風に統一してる感があってやだな。自分でつけたんだけど。
2003年02月26日(水)

字読みづらい!けどメッセージフォームです


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