股・戯れ言
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テリング「男の旅はひとり旅 女の道は帰り道」ストーリーズ

What's Love?のライブを初体験してきました。
前にもどっかで書いたかもしれないが仕事のスケジュールが年明けまで決まっておる状況です。毎日地獄です。きっと明日も地獄でしょう。けども仕事の合間に掲示板とか覗いてたら(仕事してるよりそっちの回数のほうが多いけどさ)「仕事はあさってもあるがライヴは明日しかない 」「平日ですが、この際仕事を早めに切り上げて、是非是非渋谷オンエアウエストまで駆け付けて下さい!!でないと一生後悔しますぜ!たった一度の人生だからね!!!!!」というお言葉があったのでスケジュール無視で定時退社。
しかし一曲目の「泣けるほど」から自然に体がぽんぽん乗れた。一緒になって歌ってた。こないだのレッチリでもなかった現象。手を叩こう!みたいなアクションがオーディエンスに求められたならパンパン叩いた。途中のミディアムテンポの歌続きの時には顔を歪めてしまったりもした。恋の味ではトゥトゥルットゥの掛け合いに積極的にも参加した。泣き笑いタップリで非常に楽しい1時間半だった。ライブと言うとモッシュするバカなんかにうんざりすることも多々あったのでこんな楽しいライブは久しぶり。
以前直接的なメッセージ性は殆ど感じない、と書いたがそれよりも歌の世界に自分が引き込まれて、いつしか重ね合わせられるのだよな。それくらい歌の世界が鮮明。ストーリーテリングの天才性を感じるばかりです。もう「貴方」と「私」の視点を超えたところで詠まれているのだよ歌が。聴くときや聴く人により時には「貴方」になり時には「私」になる歌。そればかりか歌の中に出てくる登場人物の顔や、部屋の様子や、天気、空気、窓の外の光景なんかも浮かび上がってくるからすごい。(私の場合すべてが土田世紀の絵で浮かんでくるようになってしまったが)よくわからないが流しってこんな感じだったのかね。こんな感じと言うのは、肉声・演奏で「再生」されている感じのことな。
少なくともここんとこ残業大目でなんだかなぁ毎日と思ってた私には「明日の歌」とか効いたなぁ。歌詞のような経験がなくても「アメリカ」で切なくなったり。
そういや前に演歌と言うのは男が女の未練がましい心を歌ったり、逆に女が男の生きる道への心意気を歌ったり(意味不明だな。美空ひばりの「柔」とかのことなんだけど)性別を自由に飛び越えて表現できる手段だとか書いてあるのを読んだ事があったけど、男臭い物語を性別を超えて実感させるワッツラブ?もまたそういう表現可能なバンドだと思った。
そういうわけで男臭い路線もいいですが、前述の演歌のようにおんな道を歌ってみたりしたらいいんじゃないでしょうか。
男は背中で、女は仕草でモノを語る世界。普段の私はそんなとこから遠く離れて生きてるけれど、What's Love?聴くとそういう世界がいとおしくなる。心の根っこをぎゅうっと握られちゃっているようだ。ナショナリズムじゃないけど、日本人のこころに響くのかね、そういう美学って。

ああ、今日見た高田戦のことも書きたかったんだけどもう寝なきゃイカン。
2002年12月01日(日)

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