もんすん日記

2003年06月02日(月) プラハで騙される

金曜、スタバから最初に見えた人物が女性ならプラハ、男性ならブラチスラバに行こうと思い立って、女性が見えたのでプラハに行くことに決めた。
ユーロバスの事務所に早速チケットを取りにいくと、パンフレットには往復46ユーロとなっているのに、実際は34ユーロだった。安い!!念のため確かめると、パンフレットの方が間違えているという。いいかげんだなあ。

土曜は朝4時半起きで、7時発のバスに乗った。片道バスで5時間。東京〜大阪がバスで8時間であることを考えると、たった5時間で着くのか、という印象。バスはエアコンがあまりきいておらず、トイレがないので、ドライバーがきまぐれにトイレ休憩をとり、不便といえば不便。しかしまあこの値段なら仕方あるまい。

土曜の朝は寝ている間に、あっという間にプラハに到着。一人で、右も左もわからない土地でうろうろするのは確かに不安だが、お腹の底がむずがゆいような興奮もおぼえる。プラハは特に安宿がすぐに満室になると聞いたので、早速ホテルだけは確保しようとインフォメーションに向かう。ユースはさすがにもうしんどい。一人でゆっくり眠りたい。

地下鉄から5分のはずのインフォメーションが、どれだけ歩いても見つからない。道で人に聞くと、通りをあるいていた初老の男性が、「知っているから案内してあげよう」と言ってくれたのでついていってみる。ところがこの男性が曲者で、30分歩いてもインフォメーションにつかないどころか、自分の孤独な人生について長々と語って、手をつなごうとしたり、家に強引に誘ってきたりする。しまった、この手の人物か。彼は「絶対何もしないから家でコーヒーを飲まないか」「家に来てくれるならキャッシュで払うから」と矛盾したことを言いつつ、いつまでもついてくる。結局まくまでに2時間もかかった。あああああ、たった1泊2日の旅で時間の無駄をしてしまった。

ただ本当に孤独な人生のようだったので、少しかわいそうにも思った。

インフォメーションで宿を確保し、さて、ようやく観光!!と張り切ったとたん、運悪く雨が降り出してきた。雨の中それでも頑張ってカルレ橋、旧市庁舎付近を観光する。確かに映画のセットのように美しいが、生理で腹が痛いのもあって、ブダペストのときのような感動はおこらなかった。夕方には雨も上がって、俄然はりきってあちこち歩いた。カルレ橋の上にはたくさんのアマチュア芸術家が絵やアクセサリーを売っていて、エバおばあちゃんと母の為に、小さなブローチを購入した。

問題はその後。カルレ橋から市電にそって歩いていると、だんだん道が狭くなってきた。ありゃ?これは危険だから戻ろう、と思っていると、警官が二人近付いてきた。そこを歩くのは違反だから罰金を支払わないといけないという。「サインもなかったし、そんな話きいたことない」と反論するも、「ツーリストだから罰金が安くてラッキーだ。市民なら2000払うこともある」と言われる。結局確かに危なかったし・・・と思ってしぶしぶ300(だいたい10ユーロほど)支払ったが、なんだかふに落ちない。私の後ろを歩いていた白人カップルもとられていた。
後で思うと、あれは偽警官ではなかったか?随分立派な制服を着ていたので、そのときは疑わなかったが、やたらフレンドリーでなんかおかしかった。
偽警官ならくやしい!!

夜、インフォメーションでとったなめた名前のホテル「ホテルツーリスト」をめざすも、インフォのお姉さんが教えてくれた駅付近にそんなホテルはないと道で聞いた皆に言われる。ホテルに電話して聞くと、なんと全然別の駅。んもうーーー!と起こりながら移動してバスに乗る。
ホテルツーリストは、もともとは団体向けのホテルのようで、客はほとんどヨーロッパ内の別の国からのパック旅行者っぽかった。エアコンはなし、バスルームは共同で20ユーロ強。まあ、こんなもんか。朝食の部屋がだだっぴろかった。

日曜は2時のバスでウイーンに帰る予定だったので、これでは見所を全部見れない!!と焦って、10ユーロくらいの2時間ツアーに申し込んだ。いってみるとドイツやスコットランドのおじちゃんおばちゃんが10人くらい参加していた。バスで主要な場所はすべてまわってくれて、プラハ城は解説付きで案内してくれた。解説は英語とドイツ語なのでよい勉強になった。一応英語で申し込んだが、ドイツ語にもなにげに耳をかたむけていると「ドイツ語勉強しているの?」と添乗員の人やおばちゃんが話し掛けてくれた。
スコットランドのおばちゃんは、ボランティアグループの会議でスコットランドからプラハに来ているそう。一応見所は押さえられたので、ツアーに参加して良かった。

のろまの私は、また帰りのバスに遅れそうになって全力疾走でバスに到着。ついてみるとほぼ満席で、1、2席しかあいていなかった。そうか、日曜だったか〜。なんとか間に合ってウイーンに帰ることができた。

それにしても。地球の歩きかたには一泊で充分、と書いてあったが、プラハは最低3日は滞在すべき。走り回りながらそれを実感した週末であった。どうせ普段さぼったりしているんだし、ドイツ語のクラスのことなんて考えずにもう一日伸ばせばよかったんだけど、お金まで足りなかった。ああ、やはりちゃんと計画は立てるものですな。


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