2泊3日の能登訪問から帰還。わかってはいたが、公共の交通機関で行くと非常に時間がかかった。まず金沢までは近い。サンダーバードで2時間半。雷鳥でも3時間弱。→そこから特急バスで1時間半→インターチェンジ近くで降りて(何故か駅は通らない)→バスがないので(2時間に1本)駅まで徒歩20分→駅から老人ホームまで徒歩15分(インターチェンジから直接ホームまで歩けばよかったけど、土地カンがなく気づかなかった)→ホームから祖母の家まで最終バス(午後7時台。2時間に1本)で二十分→そこから真っ暗な山道を10分。まさに車がないと生きていけない。バスを40分近く待って、ちょっとトイレいってる間に10分も早く来て行ってしまったときは涙が出た。まあでも山道テクテクは景色も良く、気持ち良かった。
ちなみにおじゃる丸の阿呆は居眠りしていて何故か新潟についていたので、1日目は置いてきてしまった。
老人ホームは新しく明るいところで応募者が多いので、三ヶ月以上はおいてくれないらしい。寝たきりでかなりの介護が必要な老人も多かった。うちのじいちゃんは元気。職員の方が付き添ってもいいと言ってくれたので、広間で揃って食事のときも隣に居たが全部食べたしかなり回復していた。「ここは老人ばかりでいやだ」等、冗談を飛ばす余裕もあったが、3年前のことを「先月」と言うなど、やっぱり年月の感覚はなくなっていくのかもしれない。
じいちゃんの隣と向かいのベットのおじいさんは完全に寝たきりで、話すことも食べることもままならないようだった。面会の方が「あなたはおじいちゃんと意思の疎通ができていいわねえ」とため息をついていはった。それでも胃に穴を開けて通しているという栄養が非常にいいのか、肌はつややかでまだまだ長生きできそうに見える。家族の人達は大変だろうなあ。こういうところに来ると、少しだけ自分の「老後」についても漠然と考える。職員の方々が入居者の「おむつ替え」をしているときが一番生々しいというか・・。食事中に職員さんにわがままを言っているおばあさんもいたけど、頭ははっきりしているのに体が思うようにならないので、やっぱり苛立つようだ。2日間、何時間かだけだが、少し勉強させてもらった。いろんな方たちとお話もさせてもらった。
夜は祖母の家へ。近所に叔父の家があり、幼少のころ以来会ったことのない従兄弟がいるんだけど、兄のほうがお嫁さんと東京から戻ってきたらしく、バーベキュー大会に呼んでくれた。遊びに行くたびに自分の部屋に隠れてしまっていたシャイな従兄弟は、出世した兄のほうは物静かなままだったが、弟は人懐っこい性格になっていて同い年ということもあってわたしと気が合った。 別れた彼女が毎日携帯をチェックする人で、知らない番号があったら必ずかけるので迷惑していたそう。チェックする人はたまに聞くが、電話までかけるってのがすごい!
今度は従兄弟に車でお迎えお願いしようっと。 山道は電灯一つないので、マジで川に落ちる寸前だった。 しかし無駄に時間は使ったものの、自力でたどり着けたことにかなり満足。
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