今日は何ヶ月ぶりかに薫とお食事。私の鬱期を挟んだりしたけど、しばらく薫の週末引き篭もり期が続いていたので(ドストエフスキーを読んだり、ケーブルでデビットボウイのライブを見たりして過ごしていたそう)会うのは何ヶ月かぶり。メールしても帰ってこないと思っていたら、3ヶ月くらいPCを立ち上げていないらしい。同じSEでもオーシマ隊員とは違うタイプだ。会社でHPを作ったりしているので、家ではネットなんてしたくないんだって。
薫はジョージハリソンが亡くなったことをかなりショックに思っていて、私もしんみりにお付き合いしたい気分だった。きっとハードロックカフェなら、形だけでもハリソンの追悼プログラムをやっているに違いない、ってことで、HRC神戸店を訪れた。この神戸店はHRCの中でもかなりはずかし度が高く、店員は踊りすぎだし、天井から自動車のオブジェが突き出している。薫とでなければ恥ずかしくて、行こうなんてとても言い出せない場所なんだな。
しかーし、しんみり気分の私達の期待は見事に裏切られた。結婚式の2次会、誕生日、また結婚式、誕生日ってかんじで、アナウンス?がなりっぱなしで、信じられない浮かれようだ。たまりかねて、「あのー、ジョージハリスンの追悼プログラムはないんですか?」と聞いたら、店員の魚顔の女の子は、「え?そんなこと全く聞いてないのでないですが・・・」と冷たい。ハリスンも雅子様も関係なく、ひたすらハピバースデイと、新婚夫妻のためにアルマゲドンのテーマが流れる。追悼気分は「ドンヲーナークローズマイアーイズ」でかき消されたのでした。
薫はわたしなんかより、ずっと丁寧に音楽を聞いているので(歌詞を日記帳に書き写したりしている)一緒に音楽の話をするのは楽しい。ひとりでルーリードを見に行って、若い子が感動している姿に感動したと言っていた。二人でマドンナを誉めそやす。アメリカやアメリカのメンタリティは嫌いなのに、HRCとマドンナはスキな私達。わはは。
HRCには結局5時間も長居した。でも楽しくてあーーっという間だった。デザートを注文したら特大パフェが出てきてびっくりだったけど、けっこう食べた。でもここで食事するのはいかんよ。おおあじはよいとして、奥ゆかしさがなさ過ぎる。奥ゆかしくない食べ物を食べていると、そうゆう人間になる。奥ゆかしく、豊かで知的なひとになりたい。なんつってしめくくっとこう。
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