もんすん日記

2001年08月08日(水) 文珍デビュー

今日は母がどうしても落語を見てみたい、と言うので、妹と3人で「桂文珍独演会」に行った。
なんば花月はいつも前を素通りするだけで、中に入るのは初めて。やっぱり文珍がブンチンな
だけに、入り口でTVカメラがおばちゃんの団体客を撮っている。桝添ちゃんから花も届いている。
席が売りきれるほどの盛況ぶりだけど、客層はやっぱりおばちゃんだらけだ。
まあ、24と26の姉妹が来るとこではないな。あ、でもちらほらカップルもいる。
わたしらは補助席だったけど(だったからか?)、運よく、前から2,3,4列目(縦並び)。
生ブンチンをこんなに間近でみてよいのかしらー?
落語は子供の頃みたときは、気を失ったので、今回も早い目に逝ってしまうかな、と思ったけど
案外と面白い。ちゃんと聞いてないと、話についていけないが、それでも「目ぇ噛んで死ね」
(へそ噛んで・・っていうのもあったなー)とか「眉唾」で眉唾のジェスチャーをする
(こんな人ときどきいるけど)など、くすぐられる箇所が多かった。けっこう落語もいけるかも。
しかし、まあそんなゲラゲラ笑うほどでもないなーと思っていたら、隣のおばちゃんは膝たたいて
爆笑している。「ブンチンさんおーーもーーーろーーいーー」と絶叫して、林家パーコみたいな
笑い声あげて、そのおばちゃんの声で、ところどころきこえんかった。
姉様キングス(キンクスでなく)が、バラライカと三味線でどどいつのパロディをやっていたけど、
どどいつって面白そう。どどいつってこんなんです、っていうので
「なく蝉よりもなかぬ蛍が身を焦がす」とかやっていて、短歌のような趣でよろしいな、と思った。
(バラライカと三味線の音があっていなかったけど)
独演会がおわってから、母が「大体500人くらいはいっていたから、一人4000円で200万円
くらいの売上かな」といっていたが、同じような計算を私も見てるときにしてしまった。
しかも前座の人やいとこい師匠のギャラはいくらだろう?とまで考えてしもた。
まるで金に汚い母娘みたいだ。

私は中学生のとき、百人一首に夢中で、冬休みは百人一首から始まり百人一首で終わった、という
くらい暗記して練習していた。密かに、休み明けの校内百人一首大会で優勝したかったから。
でも、結果はあえなく11位で終わった。誰も百人一首に賭けてる奴なんかいない、と思っていたら
けっこうみんな狙っていたのだな。でも、校内新聞で発表されたのは10位まででそれはそれは
悔しかった。
その当時すきだった句は
「かくとだにえやはいぶきのさしもぐささしもしらじなもゆる思ひを(藤原実方朝臣)」で、
意味もわからずそらんじていた。
もゆる思いを、のところも鼻の下にうぶげをはやした間抜け面で、詠んでいたのだな。



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