東アジアの高齢化っつうのがここ最近の流行りらしい、ということに遅ればせながら気がついて、ちょっと調べてみたりしたのですが、人口転換がもたらす人口配当(demographic change)をどう活かすか、という話をするときには、そもそもライフサイクル仮説(LCH)がどれほど成り立っているのかという話を押さえておかなければならないようです。開放経済で人口転換の段階が異なる国々があるときには貯蓄が移動するとか、労働力が移動するとか、そういう可能性を検討する必要があるらしいんですが、資本の移動ということについては、Feldstein-Horioka論文(1980、EJ)の話なども関係するんだそうですよ。あらあらこりゃまた大変なのねー。しかし、ここへきて家族とか社会保護とかの話になる、というと、開発経済学もたいへんなんでありますなあ。
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