2003年10月20日(月) |
親知らずを抜きました |
朝から松戸の歯学部のある大学病院の口腔外科に行って懸案の親知らずを抜いてきました.どきどきしながら行ってみると,予約の効果か,あんまり待つこともなく始まりました.一通り説明を受けて,顔を消毒して,頭には手術用の帽子を被せられ,顔の上半分にタオルをかけられたうえに前がけをあごの辺りまで掛けられてしまいました.術野だけが見えてる,っつうやつですかね.目隠しをされて口をあけているようなものなのですが,おもむろに口の中をきゅっきゅっと消毒され,「麻酔しますよー」と言い終らないうちにぷすっと麻酔の注射をされ,「これ痛くないですかー」と親知らず近辺をつんつんと刺されて「痛くないですぅ」と答えるともう,メスが入ったようでした.『ブラックジャック』は好きなのですが,血を見るのは嫌いなので,「くー」と思っていると,「あー,あごの骨にかぶってますねー.削りますねー」等といわれ,口の中にうぃーんという音が響いて,カルシウム分が散らかるのが分かりました.ここらへんで,展開されている絵図が思い浮かべられ,心臓の鼓動が早くなりました.ある程度削ると,ぐいぐいと取り出しているようで,それが何回か繰り返されていましたが,どうも途中で方針を変えたらしく,「ええと抑えますからねー.がまんしてくださいねー」などといわれたかと思うと,ぐりぐりめりめりぐりぐりめりめりが繰り返されました.あーうー,とおもってやや足をばたつかせたりしているうちに「えーっと,取れましたからねー.もうちょと辛抱してくださいねー」といって縫合作業に入ったようでした.ふう.一段落したなあとおもっていたのですが,縫合を研修医にやらせていたらしく「もっと…」などと指示を出していたので,ちょっぴり心配になりました.ま,研修医にやらせるくらい簡単なところだ,ということなんですが.さて,終わってみると,看護士さんやかの研修医さんに「顔が青いですよ」といわれてしまいました.たしかに,えらく汗をかいていたし,心拍も早くなっていたようでした.くー親知らずごときで,と悔しがったのですが,悔しがってもしょうがないので,しばらくぼけーっとしてから病院を後にしました.ちなみに,前回レントゲンだけとって診療点数が898点(初診料含む?),今回親知らず抜いて診療点数1564点でした.たしかに割に合わない手術かもしれません.そのため,市中の歯科・口腔外科では,紹介料をとって大学病院などに回すケースが多いようですがどうなんでしょう?歯を抜いてぐたっと疲れてしまったので,よほど帰ろうかと思ったのですが,なんとなく会社に行ってプログラムをまわしてみたりしました.軽いバグを発見してしまったのですが,共著者には内緒です.へへへ.結果が大きく変わるとも思えないし.
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