ある大学院生の日記

2003年06月13日(金) サンフランシスコ1日目

成田の出国もがらがらで,脅されていたわりにはマスクをしている人もほとんどおらず,なんということはなく飛行機に乗り込むことができました.ノースウェスト28便は出発が遅れたのですが,これといった理由もなく,単に飛行場が混んでいるからのようでした.機内ではなんとなく眠れなかったり眠ったりしていたのですが,やはり着いた後に眠気に襲われてしまいました.予定より30分も早く着いてしまったせいでしょうか.入国審査はどうということもあるまい,と根拠なく思っていたのですが.

審査官「入国目的は?」

僕「観光です(なんだろうとおもうな)」

審「アメリカに以前来たことはありますか?」

僕「あります」

審「いつ?」

僕「7年前くらいですかねえ(大学4年のときだしな…)」

審「(パスポートをめくりながら)ヨルダンにいったことがあるんだね」

僕「はあ」

審「目的は?」

僕「観光ですけど」

審「ヨルダンのどこに行ったの?」

僕「あー,アンマンとかアカバとか」

審「それどこ?」

僕「……?」

審「職業は?」

僕「学生です」

審「どこの?」

僕「東京大学ですが」

審「……(どこだそりゃという顔をしてスタンプを押す)」

ということになってしまいました.そんなに怪しい風体だったんでしょうか.アジア人だし.むむむ.しかしそのあとの税関では「Do you have tabemono?」で終わってしまいました.ふむむむ.

先に着くはずだったE先生の飛行機のほうが後につくようすだったので,空港で先生を待ち,そろって市内の宿に向かいました.先生たちが泊まる宿に荷物を置かせてもらって,しばしうろうろした挙句,となりのタイ料理屋でごはんを食べ,オーダーの間違いにやや怒り,ココナッツジュースの濃さにやや辟易とし,7-days passを購入してUCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)に向かいました.E先生のお友達のAndrewさんが先生をしているので,電子カルテなどについてお話を伺うためです.UCSFは経済学分野では名前を知られていませんが,それもそのはずで医学系の学部しかありません.しかし病院の評価は非常に高く,入り口に「全米ランキング10位入り」てなことが書いてありました.お話を伺うために病院内をうろうろしたのですが,意外に自由にいろいろなところへ行くことができてびっくりしました.また,小児関係や産科関係のフロアはタイルが明るい色調だったり,壁に和やかな絵が描いてあったり,子供の描いた絵が貼ってあったりしておりました.小児科なんぞ最近行ったことがないのですが,大学病院でもあーゆーものなのでしょうか.肝心の質問などは頭がたいして働くこともなく(いつもどおりですが),周りの質問と答えに耳を傾けるばかりでした.ひそかにUCSFグッズを買うチャンスを窺っていたのですが,そのままお茶を飲みにいきました.カプチーノを頼んだのですが,ボールのようなものに入って出てきたのでびっくりしてしまいました.ケーキもでかいし.なんてこったい.

UCSFは丘の上にあって霧が流れて気温も低く,半そででうろうろしている僕には非常に寒かったので,中心部で長袖でも買おうとしたのですが,適当なのがなかったので購入せず,とりあえず宿泊予定の友人宅に寄って荷物を置かせてもらい,ふたたび外出してパキスタン料理屋で夕食を食べ,友人宅に戻り,ビールを飲みながら友人の帰りを待ち,再会を祝してから寝ました.ふぅう.


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