ある大学院生の日記

2003年04月20日(日) 「小」

以前から気になってはいるのですが,「小」がつくと碌な言葉にならない気がします.あ,いや,「小」で始まる名前のヒトがろくでもない,という意味ではありませんよもちろん.ええとたとえばですね「小賢しい」ですね.「賢しい」という表現で使うことは日常そんなにないような気もしますが「賢い」という肯定的な意味がちゃんとありますし,それ以外にはあまりありません.しかし「小賢しい」となると「利口ぶっていて生意気だ/わるがしこい」という否定的な雰囲気を醸しだします.「小生意気」も「生意気」よりも否定的な意味が強いように思えます.「こうるさい」は「うるさい」よりも怒ってそうですし,「こぎたない」は「きたない」よりも嫌われそうです.「こにくらしい」もそんな気がしますし,「小童」は「童」のなかの悪い面だけをとりだした観さえあります.ないか.「一時間」は中立的ですが,「小一時間」だと否定的な文脈で使われそうな気がします.「小一時間褒められた」よりは「小一時間問い詰められた」のほうがしっくりきませんか?なんでなんでしょうね.小さいこと自体があんまりよくないんでしょうか.「大きいことはいいことだ」なんですかね.「軽薄短小」は嫌われるんでしょうかねえ(←なんとなく意味が違う).


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