病院選択の論文をささっとまとめようとおもって,2つほど挑戦したのですがいずれも失敗に終わりました.がっかりです.ウカツに推定するもんじゃないですね.ひとつは,外生性の検定とそれへの対処です.Wooldridge [2002] で調べてみて,2項選択モデルの説明変数に内生性の疑いがあるときの検定をして,さらにそれに対処しようとしたのですが,考えてみれば当たり前のことで,操作変数が必要なのですね(操作変数という言い方ではないかもしれないが).現在の構造方程式を眺めてみるに,適当な操作変数(弱くない操作変数)を持ってくることは難しい気がします.なんつっても全部説明変数に使ってるから(ということは識別の問題が残るということですな).むぅ.というわけで,経済学上外生であるとちょろっと書いてごまかすしかないんでしょうかなあ.はあ.誰かここらへんに詳しかったら教えてくださいな.ふたつめは,Gertler et.al.[1987]で試みられている補償変分の推定です.さかのぼって調べてみると,Small and Rosen [1981, Econometrica] で開発された手法のほうなのですが,これが数値計算できる(closed formの解に値を放り込めばおしまいである)には,ロジット推定を行うべきだったのです.まあこれくらいならやり直せばいいのですが,Small and Rosenを読んでみると,効用水準を間接効用関数で表現できていなくてはいけないようです.僕の推定では効用水準の差だけを問題にしてるのですよね.できるんですかね.できてもそんなに面白いものじゃないような気もしてきましたが.
などと考えていると,ゼミの後輩大学院の先輩であるTくんが登場したので考えるのを止めました.きょうは大学院の追い出しコンパだったからです.追いコンにも関わらず,幹事を追い出される側(と定義して一向に構わないと普通の人間なら考えるべき人間)に任せてしまったのはウカツでした.がっかり.それより,「べっしょくんは先輩にとことん嫌われているからね」とK大学に御就職遊ばされた先輩に言われてしまい,最後までブルーでした.けっこうよくしていただいているとおもって感謝ばかりしていたのですが.
2次会で馬鹿な話ばかりしていた(オープンマクロやマリリンについて)ので少し元気になりましたが.