ある大学院生の日記

2003年01月15日(水) 忘れていた

開発マクロ経済学の授業では,Arthur, W.B. 1989. Competing Technologies, Increasing Returns, and Lock-In by Historical Events. Economic Journal 99, 116-131 を扱いました.入社する直前に,バイトで複雑系についてちょこっと調べたことがあったのですが(なにがなんだかよくわからなかった),アーサーといえばそこらへんでも有名でした.この論文に関して言えば,最適化行動の記述がいまひとつはっきりしない(参入したあとのpayoffとか)こともあって,クルーグマンのモデルのほうがよさそうな気がしました.ましかし,バイトしていたころに思っていたほどは怪しい論文ではありませんね(←当たり前だ).

成長理論がとつぜん休講になったので,結婚式の2次会(僕のではない)についていろいろと打合せをしました.新郎は硬派な人生を送っているようで,その他の事情を勘案すると女性参加者が少ないのがやや不安(不満?)ですが,まあそこらへんはどうにかこうにかやっていかないといけないところでしょう.しかしもうすぐだったとは.すっかりわすれておりました.

忘れていたといえば,きょうは霞ヶ関に行くべき日だったということをすっかり忘れておりました.ふつーにジーンズにスノボ用のウェア(単なる防寒具)といういつもながらのだらしない格好でしまったしまったと思っていたのですが,何食わぬ顔をしてそのまま行ってきました.大学院生という身分のなせる業ですね.

忘れていたといえば明日TAセッションがあってテーマを決めていなかったというのを忘れていました.先生から言われてあわてて予習をしたら時間がつぶれてしまってがっかりです.参考に,Sargent, Thomas J. and Neil Wallace. 1981. Some Unpleasant Monetarist Arithmetic. Quarterly Review (Federal Reserve Bank of Minneapolis) 5(3), 1-17. を読みました.財政政策(財政赤字の流列)を所与としたとき,引き締め的な金融政策を採っていると,国債の金利が経済の成長率より高い限りにおいて,政府の予算制約式を満たすためにはあとになってインフレ税をかける必要性があるために,インフレになってしまう,というお話です.期待の取り込み方によっては,金融引き締めがそのままインフレを招く可能性すらある,ということも指摘されています.政府の予算制約式からインフレ率を論じるあたりは物価の財政理論に似ているような気もしますがいかがなものなんでしょうね.


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