いま思えば,というほど昔のことではないのだが,会社にいたときは個票を使うなんて夢のまた夢なんて雰囲気であったから,公表データからそれらしい分析をして結論を出すにはどうしたらいいだろう,ということを始終考えていたような気がする.自分の席の居心地が前と右についてそんなによくなかったこともあり,左を向くか図書室にこもって「就業構造基本調査」とか「全国消費実態調査」とかをぼけーっと繰っていたときも多かったように思う.すぐにレポートを書く,ということに圧迫感を感じていたような気もする.だから理論を学ぶ時間がないことに言い訳を作っていたかもしれない.しかし,ああやってぼけーっと統計を見る時間が最近ないなあとおもう.他社のレポートを読んだりしていないなあ(←これはいいのか.よくわからんけど).発掘された以前のレポートのデータセットを見てそうおもった.都道府県データの分析をするために,国勢調査やら賃金センサスやら就構やらからいろいろとデータを取っている.個票がない代わりに,都道府県ベースで取れるさまざまなデータはなんでも使ってしまえる(データの整合性はないが)というのは,それはそれでおもしろいのかもしれない.
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