ある大学院生の日記

2002年01月09日(水) Box-Cox変換

あしたは日本経済学会春季大会の発表申し込みの締め切りだそうで,諸先輩方や同級生がばたばたとしている.ぼくは春季大会はあきらめていたので,ふぅう,とため息をついたりしつつその様子を見ていたりしたのだが,同級生の様子(名を秘す)を見ていると,なあんだ出してもよかったなあ,といまさらのように思わないではない.それもこれも,恒常所得の推定に最尤法を使っちゃえ!とか思ってしまったためである.まあ,最尤法のプログラミング法が分かれば,2段階目の推定にも最尤法が使えることになるので,結果がよりもっともらしくなるかもしれないという希望もあるのでいいんだけど.しかしそれだけやって結果が思わぬことになったら泣くに泣けないな.Fact findingとかいってごまかしちゃうか.ほれほれ.

というわけで,Stataはデータクリーニングも得意で,データのマッチング・各種加工などはおてのものなのだが,使い方を知らない,という人物に遭遇したのでちょろっと教えてあげた.ふっふっふ.まあそれはいいんだけど,どうも最尤法で収束計算をさせていると,途中で「not concave」という不吉なメッセージばかり出るので,分散不均一の解決法のひとつ(?)として,Box-Cox変換というのを試してみた.といってもよくわかんないままに「boxcox2」と打って,被説明変数と説明変数を並べちゃうと推定ができちゃうんだけど(The Stata Technical Bulletinからダウンロードしなくちゃいけないが),それでもって推定すると,うーん,まあ,なんちゅーか……(無言).ま,とりあえず,こんなことをしてもいいのかどうか,それを調べる必要がありますね.なんなんでしょう,Box-Cox変換って? 変数をCRRA型みたいに(?)変換して非線形推定をするらしいんだけど,なんのためなのだ? うーむ.

ともかく,日中は通貨危機の話ばかりだった.ファンダメンタルズが悪くなくても危機が起きちゃうという話から,金融規制にもってくのが多いのかしらん.そういや,あさっては修士論文の提出期限だそうだ.修論・通貨危機,とくれば,去年のばたばたが思い起こされる(自発の助動詞).なんだったんだろーなーあれ.

きのう,夜遅くまでまたを森博嗣『冷たい密室と博士たち』講談社文庫を読みふけったり(ちゃんと読み終えた)したので,大変眠い.昼寝もしたが(おいおい).しかし,私淑する同級生のSみっくんもこの作家のミステリにはまっているらしい.同類を発見して非常に歓ぶ.


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