ヘレンの日記
DiaryINDEXpastwill


2005年04月26日(火) Indian Railway or JR ?

今回のJRの事故に度肝を抜かれた。
被害にあわれた方や、ご家族のことを思うと
胸が痛むし、今は何と言って良いか、わからない。

私は、鉄道知識に明るいわけではない。
しかし、この事故に思うことが多い。

私は、インドの列車が大好き。(インドから帰国したばかり)
もちろん問題も多い。年間300と言われる事故もある。
乗客は平気で、窓からゴミを捨てる。←これは危険なので許せない。
しかし、インドの列車は社会の凝縮版で楽しい。交流の場でもある。
こちらを参照。http://members.goo.ne.jp/home/helentawan

始発なら、時間通り来るようになったが、終着駅に近づくにつれ、
遅れがひどくなる。目的地8時30分到着予定→実際は10時到着
ってこともあった。しかし苦情を言ってる人は特にいない様子。
時間には遅れたが、乗っていれば必ず目的地につく。それより
窓から見える景色に目を落とし、現地人との交流を楽しんだ。
列車は行きたい所に私を運んでくれた。楽しい時も提供してくれた。
本当に感謝している。

時間は確かに、今の日本社会に大切。これは誰もが思う所。
しかし、間に合って当然、できて当然、然るべきサービスを受けて
当然と、私達は、どこかで思い過ぎていないだろうか?

列車が時間通りに来なかった時、過剰にイライラしたり、
駅員に「この列車は、いつ来るんだ」と問い詰めた経験はないか?
放送や掲示板を見れば分かること。不可抗力だし、駅員に文句を
言った所で、その列車がワープできるわけじゃない。

今回の事故、原因は様々ある。一因は「運転手の焦り」と感じた。
・業務規定をこなせて当然、できなければ罰。
・わずかな遅れでも、謝罪を要する社会風潮。
・分刻みの生活を強いらたり、常に時計を気にする私達。

別に、これらを否定してるわけじゃない。
先代の努力や大和魂が、日本産業を発達させたし、数多くの職人や、
その道のプロを生んだ。日本は、世界に誇れる国と私は思っている。
要は程度の問題である。

JRを責める前に忘れちゃいけないと思うのは、各企業を煽るというか、
奮い立たせるのは国民。社会風潮なのである。社会を見直す必要がある。

確かに、時間を守ることは、美徳。
実際、10分前行動すれば、周りをジックリ見る心のゆとりもでて、
いつもと同じ風景を見ても、思わぬ発見だってある。

そういった「心の豊かさ」、「何が大切か」を判断できる目があれば、
今の社会は違っていると思う。
安全が大事に決まっている。人の命ほど、大事なものはない。

改めて言うまでもないこと、しかし事故は、起きてしまった。
それは、私達の心が、現代社会についてこれてない・・のかもね。

たった1分30秒を取り戻そうと速度違反してしまった運転手。
心にゆとりがなく、追い詰められて、緊迫した社会人の代表者だと思う。
一生懸命、精一杯やったけど、最悪な結果にいたってしまった。

ギリギリの所で頑張ってるご老人、社会人、学生も子供も、いるはず。
彼は、その代表選手だったと思う。そして、いろんな分野の人が、
焦るあまり失敗してしまう可能性があるってことを、今回の事故
は教えてくれたように感じる。

どうして、そんなに追い立てられるの? 何を無理してるの? 
仕事をする上で、本当に大事にしなきゃならないものって何、誰?
自分が今の場所で、働き始めたキッカケは何? 思い出して欲しい。

もちろん、急き立てられるように次から、次へとこなさなきゃなら
ない時は、やるしかない。だからこそ、バランス感覚を失わず、
自分の感性も大事にして欲しい。ストレスにせず、そんな状況も
楽しんで欲しい。人生に無駄なことなんて、ないよ。

何でも楽しい♪ 皆さんがシャンティな気分になれますように。


ヘレン |HomePage

My追加