ヘレンの日記
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2005年04月20日(水) 帰国前夜に考えたこと。

明日のこの時間、私は飛行機に乗ってる。
インドに、よばれた人で人生観を変える人は多い。
けど、自分は何か、変わった?

手帳に「インド」と書いてみる。
最初に「人が多い」と感じ、書き留める。
そこから「フレンドリー」「路上」「touts」と広がっていく。
思うままに書き出すこと20分、「神」「愛」「生」「死」
という共通事項に気づく。←正直、驚き。
生死を造るのも神。最後に私が、たどりついた言葉は「神」。

再考。自分の神様が居る人は絶対的な教えに導かれ、生きていける。
それは自分で、どの神様って決めるものじゃなくて、
生まれた時から決まってて、家族とともに信仰していくもの。

一応、私と主人の実家に、共通した宗教はある。
けど私は一度として、手を合わせたことはない。

病弱だった私。「3歳まで生きられない」医者に断言された。
大病もし、親に心配もかけた。表札に名前が乗ったのは1歳の時。
それまで家族も、無理だと思ってたみたい。病気だけでなく怪我もした。

病院1Fの窓から地下まで落ち、「運が良くて植物状態。助かりません。」
そう言われた。ところが祖母は見た。私の頭を「赤い布」が守った瞬間を。
家族が名前だけだが、信仰してた宗教の開祖様のお召し物が「赤」。
そして私の、頭蓋骨は「あと数ミリで危ない所でしたが、運の本当に
良い子です。奇跡ですよ。」とヒビで、すんだ。

責任を感じた祖母は、その後、何度も、その宗教のお参りに行ってくれた。
宗教を信じるとしたら、私は絶対に、その宗教の子だと思う。

今まで、ちゃんと手を合わせたことのない私は、何をどうすれば良いのか、
どこに向かって生けば良いのか分からない。

マザーテレサの家のシスターの言葉が思い出される。
「死とは神の元に戻ること。だから怖くない。」 
              ↑そうかな? 私は怖い。
まだまだ人間、未熟である。修行が必要だよね。

そもそも今まで、自分は何を信じてきたんだろう?
きっと自分の見聞きしたもの、そこで感じたことだと思う。
そして大半の日本人も、そうやって自分の価値観を構築してる。
だから、仕事で子供に何かを注意すると「皆、やってる。」
「○○が、良いって言った。」そんな言葉が返って来るんだろう。

ってことは社会が荒廃し始めたら、人の質は低下する一方。
かつて人材が宝だった日本は、低下の一途をたどる。
その中に、うもれたくない。そんな気持ちが芽生えてくる。

自分は、どこに向かっていくんだろう? もう少し、考えてみたい。
インドよ、ありがとう。ダンニャワード。


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