ヘレンの日記
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2004年09月30日(木) JIROさんと話したことから。

最近、私はメディアには偏りがあるなと思ってます。そんな気持
ちを打ち明けた所、ENPITUで日記を書いているJiroさんから有益
な情報を頂きました! 
掲載にあたっては本人の許可を頂いています。

なおURLをクリックされるとJIROさんが書かれた、他の日記も読む
ことができます!非常に興味深いです。ぜひ!

以下、JIROさんが私に下さったメールの抜粋です。

日本のテレビ・新聞の、海外での独自取材能力は、大変お粗末。
新聞は、日本や海外の通信社(共同、時事、ロイター、APなど)
から情報を買って、それをそのまま検証しないで載せています。
殆ど記事に(ロイター)と書いてあります。

テレビも「アメリカのCNNテレビが伝えるところによると、」と平
気で云います。
これは、自分では取材していないということですね。日本人は文
句を言いません。ですから、テレビも方針を変えないでしょう。

不祥事が相次ぎましたが、なんだかんだいっても、NHKが一番、優
秀な人材を採用して、配置していると思います。アメリカだけを
見ても、ニューヨーク支局、ワシントン支局をはじめ、相当数の
人員を割いています。

911テロの直後、ワシントンの手嶋支局長が毎日、米国の対応
について報道して、論評を加えていましたが、あたかも現代史の
講義を受けているかのごとく、実に、見事に問題の本質を示して
いたのを見て、感動しました。あんな人材がいるテレビ局は、日
本ではやはり他に有りません。

他には「クローズアップ現代」がもの凄く優秀だと思います。

活字の情報は、私は基本的には日記に「記事」として引用してい
る日本の新聞社の記事が殆ど全てです。新聞も多分政府の圧力を
受けており、伝えたくても伝えられないことが有るでしょうが、
各国の情報機関もその情報の80%は、新聞・雑誌などの、
「オープン・インフォメーション」(だれでも、読める情報)を
念入りにチェックすることから成り立っています。

ただ、大見出しだけではなく、「全ての大事件はベタ記事から始
まる」といわれていて、国際面なら国際面の下の方に小さく載っ
ているごく短い記事に毎日注目しておくと、興味深いことが多々
あります。

英語はBBCのインターネットサイトです。英語が簡単ですし、やは
り天下のBBCだけあって、記事の精度が高いと思います。
先日のアナン事務総長の「イラク戦争は違法」というニュース、
BBCのインタビューから始まりました。

あのとき、日本のマスコミは「イラク戦争は・・」と報じたので
すが、アナン事務総長の発言を読むと、"invasion on Iraq"とな
っていて、日記にも書きましたが、この「invasion=侵略」という
言葉を使っていることが大変重要です。

一般にはこれぐらいで十分だと思います。一般人が知らないよう
な情報を知ろうと思ったら、多少の出費が必要です。よく、
「日本人は『情報は無料だ』と思っている」といわれますね。
私は、"The Economist"のインターネット版を購読しています。
年間6000円ぐらいです。

更に、もっと秘密情報が知りたければ、イギリスのJaneという古
くから定評のある情報収集・発信会社がだしている、"Foreign
Report"という、紙ですと、本の2,3ページのパンフレットのよ
うなものですが、内容が濃く、欧米の首脳は皆読んでいるといわ
れます。

インターネット版も購読可能ですが、週一回Eメール配信で年間
475ドル(5万2千円)します。
http://catalog.janes.com/catalog/public/index.cfm?fuseaction=home.ProductInfoDetailed&product_id=110

あとは、有名な田中宇氏の「国際ニュース解説」http://tanakanews.com/index.html
も参考にしますが、これは、かなり著者の主観的分析が入っているので参考程度。


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