ヘレンの日記
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2004年08月21日(土) バリの送り盆。

昨日の夕方から私は、アノムさんのお家でホームスティしている!
出国前、あるボランティア団体から彼を紹介して頂いた。
そして彼と先週の土曜日にコンタクトを取り、実現したのだ。

今日は送り盆。バリの重要な日。皆に起床時間を確認したら
「早朝4時には起きる」ということなので、私も4時にアラームを
セットし、眠い目をこする起きる。きついよ〜。

身支度を済ませ部屋を出ると、すでにアノムさんも、奥さんの
プトゥさんも活動してる。驚きを隠せないが、様子を見ながら
私もできることを探しながら、手伝う。

昨日のうちにチャナン(花のお供え)は作ってた。袋から出すだけ
のはず。アノムさんは朝食を作ってる。よし家の掃除でもするか!
そう思い私は外にホウキを取りに行き、掃除を始める。
鶏が鳴いている! 心地の良い自然の音だな〜。

時計が4時半をさす頃、プトゥさんがお供えに手をかけ「寺に行く」
と言う。私もついて行く。まだあたりは暗いので懐中電灯を持参。笑
まだ寝てる家もあると思ってたのに、それは大間違い。
どの家の電気も煌々とついている。恐るべしバリ島。

しかも「エザ」まで聞こえ、なかなか風流。
エザは普通、イスラム教のムスクから流れ、朝のお祈りを知らせる。
昔、トルコで聞いた。インドネシアはイスラム国だったことを思い出す。

「きっと一番のりだよね。」「多分ね」などと話してたが、それは間違い。
なんと既に、お祈りに来た人がいる様子。「皆、早いよ!」笑
そして家に戻り、いつも通り、家の中でもお祈りをする。
私は線香係り! お祈りの度に、線香をそこに置くのが嬉しかった。

6時前には全て終了。あっけなく終わってしまった。
プトゥさんは実家に行き家族との時間を楽しむ。そして9時頃戻ってきた。
今度はアノムさんの実家(本家)に家族で向かう。私も行く!

約30人の大家族と一緒に話したり、食事をしたり家族との一時を
過ごすのがお盆の過ごし方!日本で主人の実家に帰らなかった私は、
皮肉にもバリ島でスティ先の実家に行くこととなる。苦笑

寺に行くのでシャワーを浴び身を清め、腰に巻くサロンを借りて
出かける。まずはお祈り! 線香係りの私も大忙し!笑

その後は話したり、食べたり家族との交流をはかる。何語でって?
もちろんインドネシア語である。アノムさんは日本語も英語も分かる。
時折、助けてもらった。しかし親戚は皆、インドネシア語を話す。
「旅の指さし会話帳」を持ち、単語を指差し、口にしながら
やり取りを楽しむ。約5時間インドネシア語だけで、よく頑張った。

午後には、だいぶインドネシア語が、うまくなってきて笑いまで
取れるようになってきた。多様性を認め合うホスピタリティある
人種だし、面白い人が1人いてね〜。笑いが絶えなかったんだって。

クニガン(クニは黄色って意味)だけに黄色のご飯も食べた。
中には辛〜い料理もあった。(私は辛いものが苦手)苦笑
バリワインはおいしかったけど、地酒の強さには、これまたビックリ。
疲れて女性だけ固まって雑魚寝、昼寝もしたし楽しかった。

家族って良いね! 家族と言えば帰宅して、こんな話をした。
「結婚してどのくらい?」「5ヶ月かな」
「子供はまだ?」「まだまだ。それに欲しくないかも」
これは問題発言だった。アノムさんプトゥさんにはエカちゃん1人だけ。
どうやら2人流産し、やっと授かったようである。

バリでは結婚=子供を意味し、子供は、早ければ早いほど良いらしい。
3ヶ月たって奥さんが妊娠しないと「どうしたんだ」と言われ、
半年たってしまうと、バリアンや病院に行くことを薦められる。

「2人で十分」が今の国の政策で、現状だが(教育費もかかるしね)
バリの人は本当に子供が好きみたい。


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