小さい頃は大きくなれと、よく食べ、よく眠り、健康に育て、と、それだけを願っていればよかった。
何をすれば喜ぶか、何をすれば機嫌を損ねるか、手にとるようにわかっていて、それでもなお、うまく接することができなくて、ずいぶんつらい想いもさせてしまったけれど。
もともとあたしの中では、子供は別人格って言うのが孕んでいる時からあって、生まれた我が子はエイリアン以外の何物でもなく、必死に折り合いをつけて育てる間に、自身も親として育ってきたのだと思う。
血のつながりも所詮半分。半分は他人なのだ。
別人格。本当に、この言葉が身にしみるようになってきた。
その笑顔が心からのものなのか、作られたものなのか、それくらいはわかるけれども。
その笑顔を心からのものにするために、あたしは何ができるのだろう。
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