たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2006年01月28日(土) 最愛のひと。

娘の習い事の日は、帰りが遅いこともあって、いつも迎えに行かなければならない。
街灯も少なく、人通りも少ない道をひとりで帰らせるのは今のご時世心配でならない。
今のところ週に3回通っているのだが、うち1回はあたしは公休にしてあるので良いのだが、それ以外の日は夫の出番となる。
仕事を早く切り上げ、迎えに行くことになるのだが、たまたま仕事が終わらずに、迎えに行く時間に間に合わないとなると、あたしが行かねばならない。
たいていそういう時に限って、家の車を使って仕事に行っているものだから、バス停までの夜道を小走りで行かねばならなくなる。

先日も、どうしても時間に間に合わないというので、娘をバス停まで迎えに行くことになった。バス停までは歩いて15分弱、バスがバス停に到着するには10分ちょっと、早めに家を出なければ間に合わない。
駅についたら連絡するようにいっておいたのに、バスに乗ってから連絡をしてよこすものだから、大急ぎで出かけることになった。
息子も一緒に行く、と言うので、二人で急いで走っていった。ところが、外気のあまりの冷たさと、急に走ったものだから、セキが止まらなくなり、呼吸もうまくできないほどになってしまった。
息子は咳き込みながら息を切らすあたしを

「大丈夫?」

と気遣いながら、背中をさすりつつ、車道にはみださないように気を配る。

「もう、だいぶ近くまで来たから少しゆっくりでもいいよ」

しっかりと手を握り締めながら背中に手をまわし、支えながら歩いていく。
まだまだ小さいのに。
何とか、バスの到着に間に合って、ほっとして、3人で帰る帰り道もずっと手をつないで、背中をさすってくれた。

その寒さのせいだったのか、急に高熱を出した。
休憩時間に娘からのメールで知らせを受け、時期が時期だけにインフルエンザかもしれないと、早退させてもらって急いで帰宅すると、ぐったりとしている。
あたしの顔を見ると大粒の涙をぽろぽろと流す。

病院につれて行こうにも、運悪く、またしても夫が車で出かけており、病院には歩いて行かなければならない。
一番近くの病院はすでに診療時間を終えており、徒歩で15分ほどの病院が、なんとかまだ診察をしている時間だったので、おんぶして連れて行くことにした。
途中坂道や、階段があるので、それだけはがんばって歩いてもらったが、あとは同行してくれた娘と一緒に、交替でおんぶして病院に急いだ。
おんぶするたびに、

「ごめんね」

と謝る。

「しょうがないよ、お熱があるんだから、気にすんな」

診察を終えて、とりあえず、インフルエンザではないといわれ、一安心し、少しだけ自分で歩いてみたものの、辛くなったのだろう、

「おんぶしてもらってもいい?」

と、どこまでも気を使う息子に、正直足腰がつらくなっていたものの、残った力を振り絞って、おんぶした。

おかげで本日は全身筋肉痛です。
そして息子は、すっかり元気になって、奇声を発してゲームに興じています。



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うらら |あばら家足跡恋文

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