女の価値は若さ。って言う話がその昔あって。
価値基準て言うのが、どこにあるかで物事の価値そのものは変わってしまうもの。
「若くて可愛いって言うのは武器になる?」
と言う質問に、即答で
「もちろん」
と答えられると、正直若くも可愛くもないあたしは「け」って感じになるんだけど、まあ、それも才能のひとつだよなあ、と思う。
バンビちゃんは、本当に誰が見ても可愛い、っていう子で、あの顔を見て、可愛くない、って言う人がいたらその人の美の基準そのものを疑うって言うくらいだ。
美人は3日で飽きるって言うのも本当で、毎日見てるあたしたちからすればもうどうってことないんだけど、ほかの部門の人たちから見れば、とにかく可愛い、の一言に尽きるらしい。
もうかれこれ1年は経とうとしているのに、相変わらずトンチンカンな仕事振りに、一緒に仕事をする身としては可愛いだけで世の中渡れると思うなよ、って言うのが正直なところなんだけど、
「うららさんとこのバンビちゃん可愛いよね」
スポーツ用品のバイトのM君が言うから
「確かに可愛いよね。でも仕事はできないけどね」
と言うと、
「ああ、やっぱ?そんな感じ、なんていうか要領悪そうだよね」
「でも可愛いから許すんでしょ?」
「うん。許す」
やっぱ可愛いって得だよなあ、と思う今日この頃。
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