たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2005年08月29日(月) バンビちゃん。

今年入った新人ちゃんは、誰が見てもかわいい。マニア受けする、とか、好みが分かれる、とか、そう言うんじゃなく、とにかくかわいい。バンビみたいな愛くるしさで、きっと男なら、守ってあげたくなるタイプでもある。
前評判が高かったし、他の部門に配属された新人と比べると、ものすごくしっかりしていそうで期待が大きかったのだが、実際に働き始めると、これがまた、いたってマイペースで、自分の担当しかみることができないし、他の人の状況は一切わからない、休憩時間は作業が途中でもきちんと取る、時間が来たらさっさと帰る、といっしょに働く身にはえらく迷惑な存在なのだ。
事実上の教育係であるK嬢は、最初こそ、我慢に我慢を重ね辛抱強く面倒を看ていたのだが、かれこれ半年になろうとしているのに、全く進歩の見られない彼女にキレはじめた。

事の発端は、バンビちゃんの担当する売り場の新規商品の展開をするための売り場替えのとき、ひとりでのんびりと作業を進めたいたバンビちゃんが、自分の休憩時間になり、

「展開場所は空けておきましたから」

と言い残し、さっさと休憩に行ってしまったこと。
しかも、バンビちゃんの休憩時間中に、一生懸命作業を進め、売り場作りを終えたK嬢に、「ありがとうございました」の一言もない。
これにはさすがのK嬢も堪忍袋の緒が切れたものの、あまりのことに怒る気力も無くし、呆然としてしまった。
それでも、この一件から、今までたまりにたまったバンビちゃんへの不満は一気に噴き出し、ことあるごとにK嬢からバンビちゃんに対するキツイ仕打ちが始まってしまった。
そばにいるあたし達のほうが気を使ってアタフタとしてしまい、精神的に休まらないのだ。

売り場中におもーい空気が立ち込め、その居心地の悪さったらない。
当の本人のバンビちゃんは、

「気のせいかもしれませんが、最近Kさんが結構私に対してキツイ感じがするんですけど・・・」

と、のんきな相談を持ちかけてくる。
なぜそうなるのか、本当にわかっていないのか、実はものすごく腹黒いのか、その潤んだ瞳からは推し量れないの。

ふぅ〜・・・。

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うらら |あばら家足跡恋文

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