あたしは晴れ女である。
・・・はずであった。
休みと言えばいい天気、出かけるといえば晴天。
それが、ある友達と出かける、と言うことになって土砂降りの雨にあう。
お互いに自分のせいじゃないと言い張り、一歩も譲らず、だったのだが、そいつが出かけるというと必ず、雨降りで、あたしは勝ち誇ったように
「ほーら、やっぱりあたしは晴れ女じゃん」
と言い放ったのだ。
ところが、先月、
朝の旗当番デビューの際に雨が降ったことからケチがつく。
「初めての旗当番に雨だなんて、うららさん、ついてないですね」
と一緒に当番だった人に言われ、しょんぼりしていたあたし。
今月の当番を翌日に控え、天気予報を見ると、なんと雨。
なんでだよ。今日までこんなに晴れてるのに〜ぃ・・・。
旗を届けに来た人が、
「なんか、明日お天気悪いみたいね。これで雨が降ったら、うららさん、雨女だね」
などとぬかしこきやがり、あたしは必死で雨が降らないように祈った。
雨女などと言う不名誉なものにはなりたくない。お願いだから降らないで。せめて旗当番の時間だけでも晴れていてくれ!
強く願って眠りにつき、早朝、ふと目を覚ますと、雨戸を叩く雨の音が・・・。雨、しかも風も強いのかよ!マジかよ!あたしはやっぱり雨女なのか?
一緒に当番の人に申し訳ないなあ・・・これであたしは雨女として生きていくことになるのかなあ・・・。
などと、まどろみの中、思いをめぐらせ、朝を迎え、雨戸を開けると。
先ほどまでの激しい雨がウソのように、晴れ間が見える。
やったね。祈りは通じたようです。
あたしのマイは非通知です。